畑を耕し、そこに青春をばらまく

おてんと

第Q話 変態が農業でラブコメディー?

 ども! おてんと です。


 『この小説ってどんな作品?』と日頃読んでくださっている読者の皆様、また、初めての方もこの一話で察して頂けるようまとめてみました。


 ※下ネタ、セクハラ苦手な方、引き返した方がいいです!


 どぞ! ご笑納ください!


――――――――――――――


 和馬かずま「という、作者からの無茶振りがきた」

 あおい 「コレ、どうしたらいいのかな」

 千沙ちさ「“小説の紹介文”に紹介しませんでしたっけ?」

 陽菜ひな「『もっと具体的に』ってことじゃないかしら?」


 和馬「え、なにすればいいの?」

 葵 「とりあえず、農業系ラブコメディーだから農家のお仕事かな」

 千沙「そんなことしたら日頃ひきこもっている私には出番が無いですよ」

 陽菜「千沙姉も仕事すればいいじゃん.....」


 和馬「そうですね。葵さんの提案でに行きましょう」

 葵 「うん!」

 千沙「ちょっ! 見損ないましたよ、兄さんッ! 可愛い妹の出番を―――」

 陽菜「あ、じゃあ、ちょうど“サツマイモ掘り”の仕事があったわ!」

 

 千沙「陽菜ッ?!」

 和馬「採用ッ!!」

 千沙「待っ―――!」



――――――――――――――


 「サツマイモ堀り.....ですか?」

 「そ。高橋たかはし君も小学生の頃やったことあるでしょ?」


 天気は晴れ。気温も湿度も快適。絶好の仕事日和だ。そんな日がここのとこずっと続いている。


 晴れ男こと高橋たかはし 和馬かずまは高校1年生になってから、ド田舎のある農家でアルバイトをしている最中である。農家でアルバイトって珍しいよね。よく言われます。


 「懐かしい思い出です。今思えば、あのときの芋堀りが初めて農業にふれた機会だったんですよね」

 「はは。私は最初の時のことなんて覚えてないよ」

 「それは葵さんがだからじゃないですか」


 そんな俺と中庭でおしゃべりしているのは中村なかむら あおいさんだ。俺を雇ってくれている中村家の長女で、今はその中村家の中庭でサツマイモ堀りの準備をしているところだ。


 俺の2歳上で、高校三年生である。もっと言うならば黒髪ロングで泣きぼくろが魅力的な美女。


 そんでもって、おっぱいがデカいのなんの。


 「どうしたの? ぼーっとして」

 「あ、いや、別に―――」


 「和馬あんた、まぁーたえっちな目で葵姉を見てたでしょー」


 後ろから声が聞こえたと思って振り返ったら、中村家末っ子の陽菜ひながいた。今日も可愛らしくポニーテールが左右に揺れてますね。


 「え、高橋君やめてよ!」

 「み、見てませんから。勘違いです」


 陽菜め、根も葉もあること言いやがって。じゃなくて、根も葉もないこと言いやがって。


 「今日部活休み?」

 「そうよ。仕方ないから家業を手伝ってあげるわ。感謝なさい!」


 そう言って貧相な胸を主張するのはポニ娘こと陽菜である。こいつは中学3年生で俺の1歳下。いつもツンツンしていてよく飽きないよね。ちなみにおっぱいは絶望的に小さい。今後の成長に期待しよう。


 「じゃあ今日はこの三人で仕事するんですね」

 「うーん、そうなんだけど......」

 「?」


 この場に居るのは俺と葵さんと陽菜だけ。まぁたしかに雇い主(中村家父)と真由美さん(中村家母)が居るけど、今日は別の仕事するって言ってたしね。


 悪いんですけど、俺的にも美少女たちと一緒に仕事したいので別行動がいいです。ぐへへ。


 っていうか、農家で仕事する理由なんてこの美人姉妹たちが居るからだし。


 「あ、千沙ちさ姉のこと?」

 「うん。千沙ちさももう少し健康を意識した方が良いと言うかなんと言うか」

 「あーたしかに」


 中村 千沙ちさ、中村家次女で俺と同い年。ハーフアップで赤色のインナーカラーが特徴的な美少女。おっぱいも控えめ。陽菜以上、葵さん未満ですね。


 ええ、はい......さっきからすみません。


 たしかにそう言われると千沙と会ってから、あいつが外で何か作業しているところをあんま見ないな。ひきこもりめ。姉妹が心配しているぞ。


 「電話かけてみますか?」

 「あ、姉として偶には言うべきことを言わなきゃね!」

 「そうね。ちょっと健康意識を欠いてるわ」


 俺は作業着の胸ポケットからスマホを取り出し、千沙に電話を掛ける。


 『プルプルプルプル♪』

 「「「......。」」」


 『――はい、もしもし。千沙です。じゃ』

 「ちょっ、待て! すぐ切ろうとするな! “もしもし”からの“じゃ”が世界最速だよ!」

 「「......。」」


 千沙に繋がったは良いけど、肝心の本人を巣から引っ張り出せるかが問題だな。


 『はぁ......なんです? も知っての通り、昨日ゲームで碌に寝れなかったんですよ』

 「ゲーム如きで威張んな。ひきこもりめ」


 ちなみに千沙こいつの言う“兄さん”は俺のことである。ある日を境になんかお兄ちゃん呼ばわりしてきた。同い年なのにね。


 もう面倒だったから千沙を妹にしちゃったよ。まぁ、可愛いから最高な妹だ。できればこの年齢=彼女いない歴の俺の彼女になってほしいけど。


 『兄が碌に寝かしてくれないって訴えますよ』

 「血は繋がってないけどね。これから仕事するんだが――」


 『嫌ですよ。面倒くさい。兄が無理矢理働けって言ってくると訴えますよ』

 「血は繋がってないけどね。たまには外出ろよ。家業を手伝おうぜ? 良い汗かこ?」


 『汗なんて気持ち悪い。私は冷暖房完備のこの部屋で寛ぎますから、仕事頑張ってください』

 「今から働く人に向かってそれ言う?!」

 『では、また』


 まずい、切られる。このままでは葵さんと陽菜の心配が悪化しそうだ。放っておいた方が良いかもしれないけど、俺もそれなりに心配だからここは引き下がれない。


 仕方ない、アレを言ってみるか。


 「い、いいのか? そんな生活で」

 『は? 脅しですか? そんな――』


 「千沙、動かなさ過ぎているんだろうなぁー」

 『なっ?!』


 「きっと掴めるくらいお腹が出ているんでしょ」

 『んなわけないですよッ?! そこらへんは気を付けてますし、なにより――』


 「いやいや、いいよ。無理しないで。お兄ちゃん、そんな妹でも受け入れるから」

 『......。』

 「じゃ」


 俺は電話を切った。千沙との通話は終わり、葵さんと陽菜の方を振り返った。


 「た、高橋君って本当にデリカシーないよね」

 「最低よ......」

 「......。」


 ですよねー。でもこれが一番効果あるんですよ。


 『ダッダッダッダッ!! ガラガラガラガラッ!』

 「私太ってませんよ! 兄さんッ!」

 「「......。」」

 「あ、千沙。おはよう」


 勢いよく階段を下りて、から出てきたひきこもり妹こと千沙だ。


 パジャマか部屋着だと思ってたけど、さっきの通話で改心したらしい。急いで作業着に着替えて来るとは思ってませんでした。仕事する気満々だね。


 「ほら! お腹も出てません!」

 「うおーいッ!! 女の子が簡単に肌を見せるんじゃないよ!」

 「高橋君! 言動が一致してないよ!」

 「あんたガン見しすぎッ!」


 千沙は作業着を少し捲って、綺麗な肌のお腹を見せてきた。


 もちろん、俺も美少女のお腹なんて滅多にお目にかかれないからウォッチ確定で不可避である。


 「はぁ....。まぁ、仕方ありませんね。偶には家業を手伝うのも良い妹の務めです」

 「良い妹なら毎日手伝えよ」


 さて、これでメンツは4人。軽トラに乗ってサツマイモ畑に行くことにする。


 そこで葵さんが千沙にあることを聞いた。


 「....ねぇ千沙。なんで運転席に乗ってるの?」

 「? 運転するからですけど」


 運転席に座った千沙がさっきの面倒事のスパンをおかずにやらかしてきた。


 「免許持ってないよねッ?!」

 「こんなド田舎にそんなもの要りません」


 なんか妹がとんでもないこと言い出したんですけど。田舎関係ねーよ。


 「ダメダメダメダメ! 私が苦労して免許取ったんだから、千沙は我慢してッ!」


 そっちかい。姉として無免許で運転する妹を叱りなさいよ。なに、自分の気持ち優先してんだ。


 「い、妹からおもちゃを奪う気ですかッ?! 見損ないましたよ!」

 「ここは姉の我儘に付き合ってもらいます!」

 「私だってたまには皆を乗せて運転ドライブしたいんです!」


 基本、軽トラは運転席と助手席の2席しかない。4人で仕事に取り掛かるため、残りの二人は軽トラの荷台に乗ることになる。


 俺は荷台に乗りたいなぁ。なんか“農家感”あって好きだし。


 「大体、姉さんに運転の仕方を教えたのは私じゃないですか」

 「そ、それはそうだけど....」


 「免許持っているからって調子に乗らないでください」

 「なっ?! 千沙だって免許持ってないくせに威張らないでよッ!」


 「まだ高校一年生ですよ?! 歳のせいで取れないんです!」

 「ならマ〇カーでもしてればいいじゃん!」

 「ッ?! 頭にきました! マリ〇ーを馬鹿にするなんて許しませんから!」


 そっちかい。葵さんはマ〇カーを馬鹿にしたんじゃない。お前が馬鹿にされてるんだよ。


 「....和馬、千沙姉と葵姉の言い合い止めなさいよ」

 「お前も姉妹だろ。陽菜がなんとかしろよ」

 「あんたこそ、大好きな千沙いもうとの味方でもしたらいいじゃない」


 俺らはお互い、長女と次女の口喧嘩を止めるような役を擦り付けあっていた。だって絶対トバッチリを食らうじゃん。下手に止めに入らない方が吉である。


 「えー葵さんの方が好きなんだけど(おっぱいデカいし)」

 「ちょっ、それほんと?! なにそれ! じゃ、じゃあ私は?!」


 「え、普通かな」

 「そんなぁ.....」


 「そ、そこまで落ち込む? 冗談だよ、冗談。みんな大好き」

 「...それはそれでなんか違う気がするわ」


 知らんがな。


 まぁでも、どっちを味方するって言われたら、普通に考えて免許持っている葵さんでしょ。


 「大方、イチャイチャドライブを楽しみたかったんですよね! ほんっと変態です!」

 「なななななわけないでしょ!! そういう千沙の方こそ高橋君とシたかったんでしょ?!」

 「シたくないですよ! あんな『性欲むき出しの人間の皮をかぶった自家発電機』なんかと!」


 ディスり方が個性的かつ長い。


 なに、“性欲むき出しの人間の皮をかぶった自家発電機”って。兄を傷つけることに一切のためらいを持たない妹が悲しいよ。


 「.....まだ俺、なんも言ってないのにダメージがすごいんですけど」

 「和馬あんたがさっさと止めないからよ...」


 俺のせいなん? 少し自重しようかな。1日のを5、6回から4、5回とかに。


 「それに誰より高橋君のことが好きなのは陽菜だよ!」

 「ちょっ葵姉?!」


 「え、違うの?」

 「ち、違うに決まってるじゃない! こんな『イカ臭男』!」


 今日一で大ダメージを受けました。異性に言われたくない言葉ランキング、軽く10位内に入るわ。


 ....俺、そんなに臭ってた? もっと回数減らして3、4回にしよう。それで変わるのかね...。


 「さ、三人とも、いい加減にして仕事に取り掛かりましょう。サツマイモが待ってますよ」


 俺はできるだけ3人を刺激しないよう、場を和ませることにした。理由は簡単、もう俺の残りHPが0に近いからだ。


 だが、


 「高橋君は良いよね! バイトだし、家族じゃないからわたし尊厳きもちを気にしないで済むもんね!」

 「『サツマイモが待っている(笑)』。兄さん、言ってて恥ずかしくないんですかぁ?」

 「和馬! 全ッ然、あんたのこと好きじゃないから! むしろ逆だから! 大ッ嫌いだから!」


 「......。」


 もう帰っていいですか? 泣きそうなんですけど。


 「え、あ、これはそのぉ.....ごめんなさい」

 「に、兄さんにしてはセンスのある言葉でした.....」

 「だ、大嫌いというか、普通だったかしら。フツーよ、フツー」


 3人が俺に対して言い過ぎたことを謝る。顔に出てたかな?


 ちゃんと反省してほしい。そして、被害者は俺だけだっていうことをちゃんと自覚してほしい。


 「サツマイモを掘りに行きましょう......ぐすん」

 「「「......はい」」」



――――――――――――――



......駄目でした。まとめるって言っても結局この始末です。許してください。


四千字超えた辺りから「あ、もうグダグダだ」って思い、諦めました。いつもこんな感じです。


そ、それではハブ ア ナイス デー!

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