あかるさ

何が見えているんだろう

こんなに天気のいい日なのに


私の目には何も見えていないみたいだ


若葉が光を透かして

まるでセロファンみたいに

道に黄緑の陰をつくった


ぼーっとしていたら突然

若い小さな葉が落ちてきて


やはりいつ時が止まってしまうのかなんて

わからないのだと


見上げたらまだうすい葉が

眩しい太陽を遮っていて


ちょうどよい明るさになった空間では

空の奥深く、

きっとそこにある天の河さえ

見える気がした


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