第270話

 期末試験が終わった週末、ノエルが俺の街に遊びに来た。


気の早い街中は、もうクリスマスの飾りつけがしてあった。


夜にはイルミネーションが輝くだろう。


俺はノエルを放課後に類や旭とよく行く横綱に連れて行った。


そしていつもの如く、オムそばとクリぜんを注文した。


「乃海君!これ、やばい!私の町にもこのお店欲しい~!」


ノエルは気に入ったようだ。


「だろ? 類や旭とほぼ毎日来てるんだ。もう部活みたいなもん!」


「いいなー。私も入れて欲しい…。」


いつもの店にノエルがいるのが不思議な感じがした。


でも悪くないと思った。


きっとノエルがいない方が違和感を感じる日が来るのだろう、そうでなければいけないなと思った。

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