「クリームぜんざいの方～？」

「はいっ！私！」

母が手を上げた。

「クリームぜんざいとオムそばとたこ焼きとチキンガーリックの方～？」

俺は無言で手を上げた。

「いくらなんでも食べすぎじゃない？　それ？」

「イライラするとお腹が空くの！」

俺は黙々と食べまくった。

「んで………、ノエルちゃんて、どんな子なの？」

「………、母さん、話ちゃんと聞いてたんだね…。」

「だってー、乃海から女の子の話が出るのって、滅多に無いから。あー、旭ちゃんの事はよく聞くけど、あの子とはそんな感じでは無いしね…。あの子おもしろいから母さんめちゃ好きだけどね。」

「旭は無い。類と全く同じ友達。向こうも俺のこと男だと思ってないよ！　俺と類の前で、ものっすごい女とは思えない格好でオムそばずるずる食うし…。」

旭と俺が付き合うところを想像して、思わず噴出しそうになってしまった。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい