やっとじーちゃんとの約束が果たせると思ったのに！

俺は目の前が真っ暗になってしまった。

俺の心の中に後悔が溢れ出してきた。

石田さんが急いだ方がいいって言ってくれてたのに！

どうしてもっと早く動いてあげなかったんだろう。

じーちゃんにも、そして澄子さんにも申し訳ない気持ちでいっぱいになった。

「前から心臓が悪かったんだけど、去年倒れてからずっと入院してて、最近はだいぶ体調良くなったと思ってたんだけど、急変してしまって…。でもね、私の両親にはお医者さんが、おばあちゃん倒れた時からもうそんなに長くはないと言ってたんだって…。本当はよくもった方だったんだって…。」

俺がもう少し早く動いていたら、もしかしたら一目でも会えていたかもしれない。

こんなに近くに澄子さんはいたのに…。

澄子さんはじーちゃんに会うために頑張っていたのかもしれない。

ふと、じーちゃんの顔が浮かんだ。

この事を知ったらどれだけ悲しむか…。

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