第22話
週末、俺は一人でじーちゃんの施設に泊まりに行くことになった。
じーちゃんが来い来いってうるさいからだ。
施設にはゲスト用の部屋があって有料で貸してくれる。
土曜の朝から行って、日曜の夕方に帰る予定だ。
土曜の朝は、いつもの習慣で6時半には目が覚めた。
両親はまだ寝ている。
二人とも仕事で疲れているので、起こさないようにそっと1階に下りた。
我が家は、母も昔からフルタイムで働いているので、俺はいつの頃からか、自分の身の回りの事はたいてい出来るようになっていた。
ばーちゃんが生きていた頃は、ばーちゃんが俺の面倒を見ていたが、亡くなってからはじーちゃんが「ばーちゃんの代わりはワシがするからな!乃海、何も心配するな!」と、張り切っていたが、一週間くらいですぐヘコたれて、その頃俺はもう小学校高学年だったから、俺がばーちゃんの代わりにじーちゃんの面倒を見てやることになってしまった。
洗濯と掃除と、簡単な料理くらいはすぐできるようになった。
正直、学校の勉強よりも面白くて、将来嫁さんに働いてもらって俺主夫ってものアリ?なんて、冗談半分に思ったりした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます