第14話
そんな我が高校はスポーツが盛んで、いくつかの部活は全国大会にも出場している。
入学した時しつこく部の勧誘を受けたが、俺はどうも体育会系のノリが苦手だし、文科系の部も大して興味をそそられる物が無く、結局部活には入らなかった。
旭と類も同じような理由で部活に入っていない。
暇人三人は、バイトが入ってない日の時間を持て余している放課後、なんとなく集まるようになった。
俺たち三人は、たいてい駅裏の「横綱」というお好み焼き屋に行く。
商店街に階段だけの入り口があって、そっけない看板が立っている。
階段を上がって二階が店で、入り口すぐ横はカウンター席になっていて、その前で店員が調理している。
商店街沿いは、ドアの無い簡単な壁で仕切られた座敷の個室が何個かあって、窓から通りを見渡せるようになっている。
オシャレさは全くない店だけど、妙に落ち着くし、別に恋人を連れてくる訳では無いので、むしろこれくらいの方が俺たちにとっては居心地がいい。
俺たちはいつものように一番奥の個室を陣取った。
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