自炊男子と女子高生

作者 茜ジュン

929

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★★★ Excellent!!!

44話まで読んでのレビューです。

ゆるく暖かい雰囲気がとても心地よく、一話から一気に読んでしまいました。

決して料理が得意ではない主人公たち…完成品も特別美味しそうに描かれているわけでもないのに、何故かまんまとベーコンエッグ、カレー、おにぎりが食べたくなりました。

それぞれの学校の友人を巻き込んだエピソードなどが濃く描かれている一方で、2人のキュンとする描写は少ないのに、しっかりラブコメ感があるのもまた然り。

文字にはなっていない美味しさや心情を、物語の雰囲気に乗せるのがとてもお上手なのだと思います。

少しづつだけど確実に距離が縮まっている2人の今後と、これから登場する新メニューが楽しみです。

★★★ Excellent!!!

 アパートで一人暮らしの貧乏大学生・家森夕は、節約のために料理をする自炊男子。ひょんなことから隣室に住む女子高生・旭日真昼と知り合い、不器用で料理オンチの彼女を夕食に誘ったことから始まるご近所付き合いが美味しそうで可愛らしいです。

 主人公の夕は自炊男子といっても作れるのは冷蔵庫の余り物を適当に合わせただけの手軽な男子メシ。それでも「誰かと一緒に食べるご飯は何でも美味しい」と、いつも喜んで料理を食べる真昼の笑顔と食べっぷりが好き!

 ときには真昼に料理を教えるために一緒に台所に立って料理を作り上げることも。真昼が失敗しないかハラハラと気を揉む心配性な夕と、ジャガイモの皮も満足に剥けないのに何故か自信満々な真昼の掛け合いが微笑ましい。そんなこんなで完成した料理は、苦労というスパイスでいつもより不思議と美味しそうに思える。

 まるで年の離れた兄妹か、あるいは母親と幼い子供が一緒に料理を作っているかのような家庭的な雰囲気が和みます。

 お互いに恋愛感情はないつもりなのに、二人の近所付き合いは周囲の目には奇異に映り、友人たちの干渉で揺れ動く二人の関係が気になります。

(新作紹介 カクヨム金のたまご/文=愛咲優詩)