和風雑記帳

瀬川なつこ

第1話



 文章の練習で、ネタ帳を、ここに記す。





 妖しい…とても、妖しい。

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 ここのつのお祝いに、聖邪の箱を。




 宝雨の祝い


 雨をよいものとしてとらえる言い伝え。


 恵みの雨。天女の描かれた袋に入った飴が村人に配られる。


 雨に打たれながら、舞う美しい少年少女。雨がないと死んでしまう、雨人なる人々。


 鬱雨の忌まわし


 梅雨の時期は引きこもる、山の集落の村人たち。不吉だという雨。昔、山神の御子だった神聖な、村の御子が豪雨で流されてから、梅雨になると人が消えるという事件が多発。神隠し。


 だから、梅雨の時期は家に引きこもって、行事はしない。


 雨神の像


 傘を持ち、水晶を持った観音様のような像


 雨龍水龍


 青く輝く龍神。雨の恵み。天に住み、雨を降らす。






 入道雲に、お地蔵さまにお供えされた菊の花。


 真っ赤な花が、真っ赤な涎掛けのしてあるお地蔵様にお供えされている。


 狸の置物の隣に、蛙の置物。その隣には、狐の置物。酒瓶が並び、鮭を咥えた熊の置物と、獅子舞いの置物が、並び、その隣に、石の置物が並ぶ。




 古美術市




 売っている様々な根付。


 象牙で彫られた仏像、牛の像、桜の像、


 時計の置物、懐中時計。小さな人魚の小物。鱗の一枚一枚が螺鈿でできていて、青系の七色色に光っている。金箔の入った縁起のいいガラス細工。




 ななつこ


 まず七人も子供を産んだことがすごい。


 その子は、お守りを持っていた。小さな胎児みたいなミイラみたいのお守り


 紫色の朝顔模様の着物姿の女が訪ねてくる。ふっと消える。


 軍服の男が訪ねてくる。ニヤニヤ笑っている。


 僧侶の男が部屋の隅に現れる。


 小人の七福神が、床下を駆けまわる。


 正体は鼠の化け物。


 黒電話に電話がかかってきて、無言電話だった。


 止まっていた懐中時計が逆さにぐるぐる動き出す。


 部屋の灯りが、点滅する。


 午後2時だというのに、だんだん太陽が翳ってきて、太陽が消える。日食が起こっている。




 秋に咲く彼岸花で、遊ぶ、不思議な妹。美しいかんばせ。天真爛漫。明日は晴れるのよ、とか、雨が降るのよ、とか、言い当てる。予言の娘。




 暗い目をする弟。弟も、美しく、不思議な予言をする。明日、どこでだれそれの、人が死ぬとか、不吉なことを。静かで、暗い目をしている。




 風知鳥。天変地異を予言する。




 当たりもの




 ラムネの中に蛍石が入っていた。


 当たりくじに、金メッキの蛇のお守り


 鈴のくじを引いて、大きな鈴が当たり、振って遊んでいると、中から駒の人形が飛び出してくる。




 戸棚




 戸棚の中に折った満開の櫻の枝が入っている。


 戸棚の中に、鼠のはく製が置いてあり、目玉はガラスでできている。


 戸棚に、抜けた歯が、置いてあった。


 戸棚にきのこが生えている。かびが生える。




 病。




 風邪をひいてみた夢に、亡くなった祖母が、赤と緑色のまだらの胎児の人形をくれる夢。


 水頭症の目つき悪い双子が、周りをぐるぐる回る。


 牛目の女が巨大な眼で、睨みつけてくる。よだれがたれている


 奇形の子供たちが、理科室でお遊戯をしている。


 かたわの男が、無くした腕を探している。




 夏の事




 真っ赤な傘を持った小学生が、黒い影を背負っている。


 黒いコートの黒い帽子の男が、橋の上で黄昏ている。


 人殺しに見える。


 押し入れの中の日本人形


 埃を被っている。お札が張られている


 お札には隅の方に、「粗末にすると、祟られる」


 と書いてある。


 しわだらけの怖いおばあさんが、予言をして回る村。


 狂い女だと思われている。




 戸棚の中に、爪切り。飾り石のたくさんついた綺麗な爪切りだが、その飾り石の、なぜか、一個だけ蛍石が埋め込まれている、裏を見ると、アタリと書いてある。


 これを持ってから、いい事ばかりが起こる。




 夜




 じんましんのできた同級生を見て、夜、布団の中でいぼのできる夢を見てうなされる。


 ゴキブリがでて、一晩中、どこかにいるかもしれないと、寝れないでゴキブリを探す夜。


 花火をして、ねしょんべんをする夜。


 隣が神社だったため、たまに狐がでるのではないかと、怪談をテレビでみた後眠れない夜。


 夜の苦しみ。お化け。

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和風雑記帳 瀬川なつこ @yumeko

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