金木犀

月観 紅茶

設定

作品上の時代背景


 1980年頃、超能力研究が盛んに行われていたその時代。

 イギリスの生物物理学者が生物の中に存在する生命のエネルギー『霊力オーラ』を発見した。

 その後の研究の結果、世の中の知らぬ所で極秘に発見されていた超能力達は、その霊力オーラを無意識的に操作し体外に放出することで、エネルギー変換された霊力オーラがこの世界に事象とし干渉させる未知なる力『超能力』を発生させていることが分かった。

 そして2000年代、研究者達は更なる研究を重ね、人工的な超能力者を創り出す事に成功する。

 しかし、その人工的な超能力者の力は純粋ナチュラルな超能力者の力には到底及ばなかった。

 その理由が、オーラを操作することが出来ても体外に放出できたオーラの量が微量だった為である。

 そんな中、研究者はそれを補助するための装置を創り出す。

 それが『SPO(Soul Phenomenon Occurrence)装置』だ。

 オーラを操作しSPO装置に流すことで、エネルギー変換された人工的な超能力者の力は純粋ナチュラルな超能力者と同等の力を発現させる事に成功した。

 後に、術式と呼ばれる任意の超常の力を発生させることのできるプログラムも開発され、各国・各研究所は競うように、その術式開発力を入れる。

 それから、超能力は『霊能力』へと呼称が変化され、その霊能力を行使するものを『霊能力者』と呼ぶようになった。


 そして、日々研究を重ね生み出されていく術式は霊能力に兵器と並ぶ力を発現させ、それは「霊能力者」自身を兵器とたらしめた。

 その為、各国が保有する霊能力者が事実上の武力となったのだ。

 その結果、2022年8月 第三次世界大戦が勃発する。

 2037年11月 戦争は終結し、15年にも及ぶ戦争は多くの犠牲を出し世界の人口を約半数まで減少させた。

 しかし、2041年2月。

 生物兵器として酷使され続けていた世界中の霊能力者達が、世界の情勢に反旗を翻し自身の人権と尊厳を訴え、霊能力者連盟を結束させる。

 2044年9月 

 年々、権力的に力を増す霊能力連盟に危惧した霊能力を持たない人々と、連盟を組んだ各国の霊能力者達とで、それぞれの自国にて戦争が勃発し始める。

 後にそれは世界中を巻き込み第四次世界大戦へと発展した。

 5年後の2049年12月。

 世界各国の霊能力者連盟と世界の国々の霊能力を持たない人々は条約を締結させ、和解する事で戦争は終息する。

 その後、世界各国の霊能力者連盟は『国連霊能術師協会』と呼称を改め、霊能力者の人権と尊厳を保守し、世界の平和と秩序を保守する機関へとなる。

 そして、第4次世界大戦で霊能力者連盟に負け敗戦国となってしまった日本は霊能力者の待遇と在り方を改め、二度とこの様な戦争が起こらないようにと、霊能力者連盟の日本支部のリーダーだった一人の霊能力者を王として据え、

 2050年1月 新たに『日本王国』を建国した。


 そして、現在。2149年に至る。




◆霊能力


◎霊能力

霊能力とは人の魂「霊魂」から湧き出る人の体を包む霊気。即ちオーラを操り、SPO装置(Soul Phenomenon Occurrence)を用いることで物質や物体の創造・改変・操作、現象の具現化、事象の改変を引き起こす超常の力である。


霊気オーラ

霊気オーラとは人の魂「霊魂」から湧き出る生きとし生けるもの全ての生物に流れる生命エネルギーのことである。

オーラ量:体内に流れるオーラの総量

オーラ変換率:SPO装置を使用した時にどれだけのオーラを使い、どれだけの霊能力を使用できたかによる確率。

例えば銃型SPO装置に1オーラ流した時に1発銃弾が生成されるとする。

だが、人によっては2オーラで1発。

2オーラで2発の人もいると言うことだ。

この場合、前者はオーラ変換率50%

後者はオーラ変換率100%となる。

オーラ変換率は本人と術式との相性によって決まる。


◎SPO装置

SPO装置とはオーラを流すことにより物質の創造や現象を発生させる装置である。

中には霊能術式が書き込まれており、その術式通りの事象が発生する。

SPO装置によっては複数の型・系統術式を書き込むことが可能。

他型・他系統の術式の選択は脳内イメージで行い任意の術式発動が可能。

だがその分使用難易度は高く、SPO装置のスペックの高さと使用者の脳内処理速度が求められる。

SPO装置の仕様は様々で、

衣類・アクセサリー・鞄から銃や剣・ナイフなどと言った武器まで幅広く多くのものがある。


◆術式


◎術式

術式とは、霊能力を発動する上での法則や式のようなものである。


1つの能力につき1つの術式が基本であり、

術式には大きく分け三種類の術式と四種類の型がある。

それは簡易術式、特殊術式、固有術式の三種類の術式。

属性型、付加型、干渉型、構築型の四種類の型である。



◎簡易術式

簡易術式とは、霊能力者であれば基本誰もが扱える術式である。

単純な運動能力の強化や火、水、氷、風、電気、振動、磁力などを生み出し発生させる術式。

それらを放ったり、維持したりと一定の操作しか行うことができない。


◎特殊術式

特殊術式とは簡易術式の応用であり、

生み出した火や氷、電気などを任意に操作。

爆撃や電磁砲などの高レベル戦闘用術式。

政府や軍により開示させれていない術式。

簡易術式の発動の遅延など多岐にわたる。


◎固有術式

固有術式とは、その一族、血族、個人のみが行使できる術式で、使用者が限定されている術式を言う。


◎属性型術式


属性型とは、火・水・風・土などの自然的発生物の現象を発生させる術式をさし多岐にわたる


◎付加型術式


付加型とは、自身の身体機能や能力の向上や相手への向下、物質の硬度変更・新たな性質、または変質を加えることなどの術式をさし多岐にわたる


◎干渉型術式


干渉型とは、精神や感情・欲望に干渉し影響を与えること、または人の記憶や五感と言った能力・発動された霊能力などへの干渉などの術式をさし多岐にわたる。


◎構築型術式


構築型は、物質などの創造、または存在する物質を新たな物質へ構築変換する術式をさす。


◎霊能力の〇〇○

※まだ、本編にて公開していませんので控えさせて頂きます。


◆霊能力者


◎霊能力者

霊能力とは霊能力を行使する者をさす。


◎霊能術師

霊能術師とは霊能術師協会へ登録されている霊能力者をさす


◎国連霊能術師協会

国連霊能術師協会とは霊能術師を束ねる協会であり、世界の秩序と平和を保つ機関である。

日本霊能術師協会もその一つ。


霊能術師協会に所属するには、基本的に国立霊能大学附属高等学校以上の卒業資格と霊能術師協会が行う試験に合格しなければならない。

※また、特例を除く



◆金木犀


◎金木犀

街のとある雑居ビルにある便利屋。

「困っている人は見捨てない」をモットーにしている。

名前の由来は創立メンバーの木蓮と源犀の「木」と「犀」を捩っている。

「金」にした理由はキラキラでカッコいいからとのこと。


◎メンバー

社長:源犀

社員:夜兎

アルバイト:篠宮木蓮


◆国立霊能大学付属高等学校


◎国立霊能大学付属高等学校

国立防衛大学付属高等学校とは、霊能力者を育成する学校であり、国で唯一その認可を受ける高校である。

全国に10校あり、約1万人の生徒がいる。



※情報が公開される度に更新していきます。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る