第2話 ターゲット
今日は生徒会の仕事もないので、少し学校の敷地内でゆっくりとしようと思い、散歩をしていたところ、ふと花壇の方に人影が見えた。そっと影に隠れて様子を見てみると、学園1の不良である黒雅 流が椅子に座ってねているのが見えた。
–学園1の不良と言われた男が庭で昼寝なんてなんの危機感もないんだな
クスッと心の中で笑った。
僕が目の前にいるのに目も覚まさいで寝ているなんてこれじゃ全く起きる気配がないな。
そう思っていると、
何かを感じたように黒雅のまぶたがピクッと動き、うっすらとまぶたを開き始めた。
「おっと、これは起こしてしまったようですね。すみません。昼寝の途中に」
僕の言葉で一気に覚醒したのだろうか、黒雅
「な、なんだ?お前」
と驚きながらも不機嫌な声で言ってきた
「僕は一条 怜です。
たまたま、庭で散歩していたら黒雅君がで起きる気配もなく寝ていたものですから」
「何も要ないんなら、とっととうせろ。俺は今寝たんだ。邪魔なんだよ」
「眠いなら寝ていて結構ですよ。
寝顔は今の口調とは思えないほど“可愛かった”ですよ?」
『可愛い』に反応したのか黒雅は頬を赤く染めて
「う、うるせぇ、俺は可愛くねぇ、からかいにきたならさっさとうせろ」
動揺してる。可愛いいな。
そう思いながらも、
「そうですか?思ったことをそのまま言っただけなんですがね...。
では、私はこれで。」
ニコッと微笑んで僕は庭を後にした。
そして同時に.....。
いいターゲットが見つかったと喜んだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます