【声劇】ホワイトデー企画会議

@basasimaru

ホワイトデー企画会議

部長・・真面目が取りえ

小林・・勢いだけのやつ 

白石・・冷静ポイ



部長「これよりホワイトデー商品企画会議を始める。なに、三人だけの部だ。それほど構えず楽に意見を出してくれ」

小林「はいっす!」

部長「おお!小林君、何かあるかね?」

小林「ホワイトデーなら!購買層は男性っす!なので男心をくすぐる食玩がいいと思うっす。」

部長「え?食玩!?」

小林「男はいつまでたっても少年の心を捨てきれないっす!なので昔懐かし食玩のリバイバルでハートをゲットす!」

部長「ちょっと待ってよ。それだと、全然ホワイトデーぽくないじゃないか。白石君からも何か言っやってよ。」

白石「まったく小林は、男心をつかむなら、次郎ラーメンチョコや天一ラーメンクッキーなど、ラーメン系でコラボすべきだろ」

部長「こっちもだめだったか。」

白石「部長、ダメでしたか。なら十徳ナイフのように一つの容器からいろんなお菓子がでる十徳菓子ならどうですか?」

部長「頭痛が痛い・・・・」

小林「部長!それだと痛いの意味が被るっすよ!」

部長「君たちねホワイトデーっていうのを理解してないでしょ?」

白石「知っていますよ。『バレンタインデーのお返しにお菓子を送る日』ですよね?」

部長「知っててその意見なの!?」

小林「でも部長!ボク思うっす!男たるもの自分が満足できる贈り物をするべきだと!」

部長「自分しか満足してないじゃないか。」

白石「やはり女性に喜ばれる商品がいいと、おっしゃられるのですね?」

部長「そうだよ。最初に気づいてよ。君も受け取って喜ばれるものがいいだろ?」

白石「嬉しいですよ。ラーメン菓子」

部長「君はね!」

小林「部長・・・怖いっす。」

部長「君らから見て女性が喜びそうなお菓子はないのかね?」

白石「それがホワイトデー商品に最適という事ですか?」

部長「そういう事」

小林「頑張って考えるっす!」

白石「そうですね~。分かりました。乙女ゲーとのコラボするとかどうです?」

部長「チョイス!チョイスがおかしい!!」

小林「なら歴女タ-ゲットの歴史物とかどうっすか?」

部長「その辺はね、ほら別の企画にしよ?ね?」

白石「なら・・可愛い系のラッピングとかどうです?」

小林「お菓子を花形にしてオシャレを演出するっすね!」

部長「え?急に有能。いいね~」

白石「週刊誌に特集されてましたからね。」

小林「『今年来るホワイトデーお菓子!!』っすよね~。あれ?今ホワイトデー商品考えるのって遅くないっすか?」

部長「え?他の会社そんなに早いの?」

白石「はい、この雑誌も先週末に発売された物ですしね」

小林「だからインパクトのあるものでその場で買ってもらう作戦っす。」

部長「作戦あったの!?」

白石「ご存知かと思ったのですが?」

部長「....ならその作戦に乗りますか。今までのを全部混ぜますか!」

白石「え?」

小林「嘘っすよね!?」

部長「全意見まぜた!売り場で分かるびっくり企画!!!」

小林/白石「ええ~~!!」


小林(その後 その企画は大ヒットし三人の評価がすごく上がったのは別の話)






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