異世界初心者 僕は電車に乗って異世界へ

水月 アオ

第1話 電車に乗っただけたのに·····

土曜日の朝、ほとんどの生徒は休みだか僕は違う。僕は部活動に入っている。剣道部だ。

眠い体を起こし朝食を食べ学校へ行く支度を始める。僕の家族は4人家族。両親は、仕事で海外に行っていて家にいない今家にいるのは、妹の萌花だけだ。妹に「学校に行ってくる」と言ったが返事はない。土曜日だから特に早く起きる必要はないのだ。持ち物を一通り確認し家の鍵を閉めて、駅のホームまで行く。階段を降り駅のホームへ着いた。土曜日だから平日よりは人が少ないがなぜかその日だけホームにいるのは僕1人だった。「僕だけしかいないのかー」珍しい光景に驚いていたら電車がやってきた。電車に乗っても僕以外乗っている人はいなかった。今思えば、自分一人の時点で何か変だと気づくべきだった。しばらく、電車に乗っていると妙なことに気づいた。僕の乗っている電車は、各駅停車のはずなのに駅に止まるどころか走り続けている。「あれ、おかしいなぁー」と思い、電車の進行方向の先頭車両までやってきた。駅員に「何かおかしいです」と伝えたかったのだ。しかし、駅員は、どこにもいなくただただ電車が走り続けるばかりだった。明らかに何かおかしいと思いあたふたしていると突然、アナウンスが聞こえた。「終点―異世界―異世界、お出口は、右側――お忘れた物なくご支度ください。」「えっ? 異世界?学校に行くつもりなのにえっ?」しばらく動揺していると終点異世界に着いてしまった。降りる以外の選択肢はなく仕方なく降りるとそこは――

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る