第31話 中の君の殿うつり、そして兼雅に対する女三宮の考え

 その後仲忠は中の大殿に戻った。

 一方、尚侍は賭弓のりゆみの料に用意しておいた被物を三条へ取りに行かせる。

 仁寿殿女御の宮達には、袿袴を添えた女の装いが贈られた。祐純や行正には例の装束を、親純ちかずみ行純ゆきずみには織物の細長、袷の袴などを。

 やがて皆帰途についた。

 尚侍は南面に御座をしつらえて、自分の共の者達をそこに控えさせ、自身は仁寿殿女御との会話を楽しんでいた。



 それからやや日が経ち、司召の日となった。

 この時行純は侍従に、正頼の六男兼純は左衛門佐になった。

 自分の使人の中で昇進させたい者が居る場合、それなりの力がさりげなく行使される。たとえば仲忠は、その昔自分が住んでいたうつほのある北山から三条堀河へと移る時、馬添として忠勤に励んでいた者を今回伊予介に、と申し出た。彼は当時大学の允で、蔵人所の雑役をしていた。

 さすがにこの任官はなかなか困難なものがあったが、そこは仲忠の力で実現させてしまったのである。


 

 二月になると、仲忠は三条堀河の兼雅に、以前から言われていた家の券を渡しに行った。


「前に父上から頼まれていた家の券です。言われればこの位の家ならすぐに造りますよ。ちなみにこの家は父上ほどの方には残念な程小さくて貧弱なものですけど、これを、ということですので」


 無論仲忠は兼雅自身が住むのではないことなど承知している。あの一条の家に住む女性の誰かに与えるのだろう、と予測していた。なので。


「家はそのまま、家財道具もそっくり添えて差し上げます。はい、これが目録です」


 そう言って、仲忠は家財道具類一式を書き留めた書類を兼雅に渡した。

 兼雅はそれを手に取ると、満足そうにうなづいた。厨子、唐櫃、几帳、屏風を始め、一切の道具がある。また蔵も別にあり、その中にも必要なものを用意してある。


「何に父上がお使いになるのか僕は知りませんけど、一応、家の周りの雑草は刈らせましたし、垣根もすっかり新しく造って、檜皮の御殿らしくして、いつでも人が住める様にしておきました」

「それはありがたい」


 目録を戻しながら、兼雅は微笑む。


「ところでお前、二条の家の代わりはどうしようか? できれば春渡したいが」

「要りませんよ。何も」

「いやそれでは」

「近江守に僕も一応代わりの家のことを聞いてはみたんですよ。そうしたら、『私をどんなに不甲斐ない者と思ってらっしゃるのか』って恐縮してしまって。そうなるとわざわざ用意するのも逆にあれに可哀想かな、と思いませんか?」


 それもそうだ、と兼雅はうなづく。


「それでは今日はここでお暇します」

「おいおい、用件だけかい? 薄情だなあ」

「僕も色々忙しいんで。……あ、父上」

「何だ?」

「ちなみにこの家へのお移りはいつ?」


 兼雅は具体的なことを聞かれ、少し息を呑む。この分では誰を移そうとしているのか、仲忠は知っているのだろう。しかしここではあえて名は出さない。


「五日に。お前は格別手を出すことは無いよ」

「そうですか。では」


 あっさりと言うと、仲忠は三条殿へと戻って行った。



 五日になると、一条殿に住んでいる式部卿宮の中の君のもとへと車が三台用意される。

 その中には中の君が三条へ移る時の衣装を入れた箱も乗せている。

 お供には気心が知れ、安心できる人を五、六人程選んだ。

 夜更けになってから、兼雅は一条殿へと忍びで出かけた。

 中の君の対屋へそっと入って行くと、おつきの女房達が四人、童や下仕などが二人、きちんとした装束をつけて控えている。中の君自身も白い衣を沢山重ね、かつての寒そうな様子とは大違いである。

 御殿油も灯し、付近が暖かそうな雰囲気に包まれていた。


「まあ殿様」


 女房の一人が気付いて驚いた素振りで迎える。兼雅はあえて迎えに来る日を彼女達には告げてはいなかった。あたふたと出迎える準備をしようとする彼女達を兼雅は手で制す。

 そして中の君に近づき、そっと手を取るとささやく。


「突然来てしまってすまないね。この間も格別にしっかりしたことも言わないで。あなたにはずいぶんと不安な思いをさせてしまったことだと思う」

「いいえそんなこと」

「それでね」


 中の君が何か言う前に、兼雅は本題の口火を切る。 


「あなたを守っていきたい、という気持ちは昔と変わらないのだけど、あれから不思議なことに、幼い頃契って、行方も知れなかったひとをある日、見つけてしまったんだよ」


 女房達は顔を見合わせる。無論それが世間でも噂の仲忠の母、尚侍であることは彼女達も良く知っているのだ。


「そのひとをずっと哀れに思って一緒に何年か暮らしているうちに、ついあなたへの御返事もせずに過ごしてしまったんだ……」


 女房達は無論尚侍が素晴らしい女性だということは聞いている。

 かつては「色好み」と言われた兼雅を独り占めできる程の女。帝にぜひと乞われて弾き、そのおかげで地位までも手に入れたという琴の腕。そしてあの素晴らしい仲忠右大将の母……

 判っている。自分達の主人が彼女と比べ者にならないことは。しかし。


「いや、それはまた今度ゆっくり話しましょう」


 女房達の不穏な気配を察したのか、兼雅は話題をうち切る。


「実はね、今私がその女と住む三条の東角に小さな家を用意したんだ。あなたのためにだよ」

「お家を、ですか…… 私のために?」


 中の君ははっとして兼雅を見上げる。


「そう、あなたのためにだよ。これからは近くで、時々様子を見にも行きやすい。そこでのんびりと暮らせばいい。そう思って今日はあなたを迎えに来たんだ」

「そんな、急な」


 それまであまり変化の無い生活を送ってきた彼女には、さすがに兼雅の申し出はあまりにも唐突なものだった。無理だ、と即座に思った。

 だが兼雅は畳みかける様に続ける。


「持って行く程の家財道具がここにあるという訳でも無いだろう。それでも、というなら残った調度はここに置いて、乳母を留守番にすればいい。向こうにはもう、何もかも揃っているからね」

「でも」

「あなたには今日が吉日なんだ。さあ、行こう」


 さすがにそこまで言われては、中の君も了承せざるを得ない。

 兼雅は車を呼び寄せ、中の君をそこに乗せた。副車にはそこにいた女房達と、当座の荷物を載せる。そしてそっと一条院の西の門から出て行った。

 三条に用意された家に着いてみると、中の君の御座所が新しく用意され、近くには美しい屏風や几帳などが置かれている。

 中の君はもちろん、女房達も日常の手回り品が全て揃っていることに驚いて口もきけない。


「今日はここに泊まるからね。ゆっくりと今までの話をしようよ」


 兼雅はそう言うと、食事の用意をさせ、その晩は中の君のもとに泊まっていった。


 翌朝早く、辺りがよく見える様になってから兼雅はじっくりと息子が用意した家の中を検分してみる。

 鎖を差して鍵を結い付けた美しい唐櫃が唐櫃が二具。よく見ると香木で出来ている様だった。中には様々な衣装が入っている。美しい絹のものもあれば、綿や、様々な紙も入れられている。

 衣桁には覆いをして、衾などを掛けてある。

 全体的に見て、机や唐櫃といったものが多かった。

 寝殿の外に出てみると、他には四尺の厨子が三具、三尺のが一具、覆いをされていた。兼雅はまたそれも開けてみる。すると男女の調度である二段重ねの厨子が十具。覆いをかけた硯の具などもある。

 また大きな厨子が二つあり、その中の一つには、唐の珍しい品々がよく整えられて置いてある。他の厨子には、調度や燈台の具などもあった。

 また北には新しい長屋も造られており、その中に沢山の区切りをして、様々な用に使える様にしてあった。贄殿、酢酒つくり、漬け物、炭木油などが置かれている。

 蔵も一つあった。そこには銭、米、粗末な布などが置かれており、またそこも鎖がかかっていて、鍵は厨子の中にあった。

 御厨子所には、兼雅のためのものが良く揃っていた。

 そうやってこの新しい住まいをあちこち見ていると、中の君は昨晩兼雅が用意した綾や掻練、織物の細長といった装束を身につけていた。

 中の君はもう四十近かったが、非常に可愛らしく、髪も身の丈より二尺程長く、年よりずっと若く見えた。

 連れてきたことに兼雅はほっとした。一体あのまま置いておいたなら、一体このひとはどうなっていただろう、と。

 兼雅は女房達に命じた。


「一条に残った人々へ伝えてくれ。『一条殿にあるつまらない道具類は留守番をする乳母に皆やってしまい、あちこちを掃除して、夕方にはこちらへやってくる様に』と」


 そして中の君には家の券に、仲忠から贈られた家財道具類の目録を添えて渡した。


「いいかい? この家の券と目録だけは、ちゃんとした所に納めておくんだよ」


 中の君は少女の様にこくんとうなづく。

 兼雅はこれだけはちゃんと守ってもらう様に、と彼女を真っ直ぐ見据えて言い含めた。


「私もいつも来る訳にはいかない。近いから、時々訪ねては来るけどね」


 すると彼女の目の中に、不安げな色がよぎる。


「ねえ、あなたももう今では若くは無い。両親もお亡くなりになってしまった。私を頼るのはいい。暮らしのことは安心していい。だが家の中のことは別なんだよ。今までの様に何も考えずに暮らして行くことはできないんだよ」

「……殿」

「乳母どのは向こうで留守番をしてもらう。ここではあなたがこの家の女主人なのだから、女房や下仕えに対しては、きちんとした態度を取るのだよ」

「私に出来るのでしょうか」


 弱々しい声に兼雅はふっと表情をゆるめる。脅かしすぎたかもしれない。 


「あちらに仲忠の母が住んでいる。今どき珍しい程に心映えが良いひとだから、あのひととは疎々しくなることはせず、仲良くしておくれ」


 はい、と中の君は小さく返事をした。



 さてその足で尚侍の元へと兼雅は戻って行く。

 それまで手のかかる子供の様な女性を相手にしていたせいか、目の前に居る妻の姿に彼はほっとする。

 元々美しい人であるが、この時は尚更だった。装束は清らかにし、髪も手入れをしたばかりの様に艶々と、さっき婿取りをした娘の様である。

 住居の様子も文句のつけようが無い。

 尚侍の居る所は決して明るく無いはずなのだが、彼女自身の姿がまるで光り輝いて見える。使う香の素晴らしさは言うまでも無い。

 女房達も美しいのが三十人位いつも出入りし、そのうちの二十人が主人の側を離れずに居る。童や下仕えも沢山居る。

 ここ三条堀河の、尚侍の住む殿は元々一町である。

 それを尚侍を迎えてより、建て増し建て増しされている。建物だけでなく、庭にしても、趣味を映し、心を込めた殿が造り重ねられているのだ。

 兼雅は尚侍の側に座り、話しかける。


「可哀想なひとを三条に連れてきたよ」


 あああのひとだ、と尚侍はすぐに気付く。


「元々ね、父君である式部卿宮は大層多くの財産や荘園を持っていたんだ。それで亡くなった時に中の君はそれを受け継いだのだけど、この数年私が放っておいた間に、仕えていた者達が皆それを無くしてしまったんだ」

「まあ」


 胸が痛む。尚侍にとってそれは人ごとではない。自分もかつて、その様にして父の残したものを失ってしまったのだ。


「仕えていた人々もだんだん減っていってね。あなたも今、特別頼りにする人も無い様だから、近しい人として中の君のことを思ってやって欲しいんだ」


 尚侍は大きくうなづく。


「若いひとが親も無く、世話をしてくれるひとも無いのはどんなに辛いことでしょう。いえ、それより世の中ですね」


 ふっ、と尚侍の口調が珍しく皮肉気になる。


「世の中?」

「ええ。それほど苦しまなくて良かった私でさえそうでしたから。一応姫育ちで、生活する方法も知らず、親も私に『運が悪ければ、どれだけ幸せを求めても苦労するだろう。運が良ければどれだけ恐ろしい目に遭ったとしても、きっと困難に打ち勝つだろう。全ては神仏の思し召し次第』と言ったきり」


 尚侍は苦笑する。


「それだけですのよ。実際にどう生活して行くか、なんてこと、誰もまるで教えてくれませんでしたもの。仲忠だって、ちゃんと生まれていたかどうか」


 ふとあの頃世話を焼いてくれていた「さがの」のことを思い出す。そして今まであまり思い出しもしなかった自分を軽く苦々しく思う。


「それで両親とも引き続いて無くなりましたから、もう私はあの頃どうしていいのか判らなくなっていました。その私ですらそうだったのですから、宮の御子とも言われる方がそんな不幸な目に遭ったのでしたら、もう何とも」


 全くだ、とばかりに兼雅は大きくうなづく。若子君だった彼が出会った頃の彼女の生活もひどかった。夢の様な逢瀬だったから、それはあくまで大人になってから冷静に思い返してみると、だが。

 それだけに彼もまたしみじみと言う。


「全くだ。私も女の子を大勢持っていなくて良かった。もし私にそんなことがあったら、と思うとぞっとする」


 そして娘、という言葉から梨壺――― 女三宮を思いだしたのだろうか。


「そうだ、今日は気の毒なひとを訪ねる日にしよう。今から女三宮のところへ行って来るよ」

「それが宜しゅうございます」


 尚侍はにっこりと笑った。



 さて、兼雅は女三宮の元に来るといつも思う。

 このひとは非常に気高く威厳があるのだが、そこがどうも近付きがたい印象を与えると。


「まあ兼雅殿。お久しぶりですこと」


 女三宮は涼しい声で兼雅に声を掛ける。


「申し訳ございません」


 兼雅はそう答えながらふと思う。

 昔はずいぶんと仲睦まじく暮らしていた様な気もする。その時はこのひとも―――いや、それなりに気位の高い所はあったが、これほどによそよそしいことはなかったものの。

 それというのも、自分が。


「この数年来、頼りない振る舞いをしておりましたから、せめて近くにおいでいただいている時でも度々こちらへ寄らせてもらいたいと思うのですが」


 だったら来ればいいのに、と一方女三宮は思っている。おそらくこの後もくどくどしい言い訳が続くのだろう。昔からそうだった。口が上手い―――


「ここに住まわせている、仲忠の母であるひとは、その昔… まだ自分が世間も知らない少年だった頃に出会った女です。ところが子供ができたことすら教えずに何処かへ身を隠してしまって」


 その間に自分の所へ素知らぬ顔で通ってきたのだ。女三宮の表情はますます硬いものになる。


「それをひょんなことから見つけてしまい、それ以来ここに居着いてしまいました。あの頃はあなたから離れるなんてほんの少しの間のことだと思っていたのに…… あなたはさぞ変だと思っていたでしょう」


 思ってはいた。だがその一方で男を信用していない自分の存在にも女三宮も気付いていた。元々兼雅は色好みで有名な男だ。自分もその口に乗ってしまい、そしてまだ微妙に冷めきれないところがあるのが癪に障るのだが。

 兼雅は彼女が黙って聞いているのをいいことにべらべらと続ける。


「今はもう、色好みと言われた昔など嘘の様に静かに暮らしております。宮仕えも昔ほどには致しません。そんな風にいつも近くに私が居ますので、ここに住むひともそれに慣れてしまったのでしょうか。もし突然私がまた誰か別の女性の所へ行くと、ふっと姿を消してしまうのではないかと心配で」


 結局は尚侍の側に居たいのだ。その理由をひたすらべらべらと喋り立てている。少し煩い、と女三宮は思う。

 昔はこの立て板に水の様な口調で自分を褒め称えたものだ。

 だが、それは既にこの男には過去のことなのだろう。

 兼雅は続ける。


「今はもう、子である仲忠がここに居るので、彼女も私をその親として扱ってくれます。そう簡単に何処かへ消えてしまうことは無いととは思うのですが…… その仲忠がまた、今の世に珍しく真面目な男なので、私の過去の不行状を見て何かと私を責めるのですよ」

「まあ」


 ふっと女三宮は可笑しくなる。すらすらと並ぶ言葉の中で、そこは妙に真実味が感じられた。


「そのうちに自然ご覧になることもありましょうが、あれは本当に不思議と私に似ない子で、まだ若いのに、先程も申しましたが本当に真面目で、帝の女一宮一人を守っております」


 それは噂でも良く聞く。帝や院からの命による婚姻だったというのに、実に仲睦まじく暮らしているという。

 あっさり子ができたこともあるが、何よりも仲忠の態度だ。先日の先祖の文を読むべく内裏に詰めた時、何度も何度も女一宮の元に文を送っていたという。


「そんな息子に、若い頃の様に浮かれ歩くのを見られるのが恥ずかしいので、あなたの元に度々伺うことはできないのですが…… 忘れている訳では無いのですが……」

「何もそんなに次々と言い訳をすることは無いですよ」


 女三宮はそこでようやく口を挟んだ。


「仲忠どのも、以前はあなたの様に浮気者だと言われたこともありますが、何と言っても女一宮が美しく名高い方だから、大変真面目になられたのでしょう」


 そうだろうか、と兼雅は内心思う。女三宮は続ける。


「あなたにしてもそうですのよ。そちらの尚侍が美しく賢いことは世の中にも広く知られたことです。そんな方がご一緒だから、私を含めた他の女達を省みなくなったとしても、それはどうしようもないことでしょう」

「や、それは」

「私には無理でした。あの方だから、あなたを独り占めすることができたのですよ」


 ふふ、と女三宮は笑う。

 仲忠の母が、帝の要望で参内して琴を弾き、またその件で尚侍に任じられたことを女三宮は良く知っている。

 帝は直接尚侍に会っている。話をしている。その上で琴を弾かせている。彼女の腕と賢さと、そして美貌を目の当たりにし、その上で役職につけたのだ。帝自身が。

 これ程一人の女性の評価において確かなことがあろうか。


「私のことはいいのですよ、もう。ただ娘の梨壺のことは忘れないでくださいな。それだけが私の願いです」


 参った、と兼雅は息をついた。

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