第33話 ランクアップ その1
ログインし、離れのベッドでゴロゴロしつつ販売所チェック……うーん。ミニトマトはギルドに持って行きたいからいつも通りでいっかー。
「結構お金貯まってきたかも……でも今のところ使い道ないんだけどねー」
外に出ると案山子さんがぴょんぴょんと飛びながらこちらまでやってきた。
「案山子さん、おはよー」
「オハヨ、リリー」
まずは離れの裏にある綿の畑をチェック……すでに発芽し、双葉になってからもすくすく育っている……うん、成長促進すげー。
「確か、もう少ししたら間引かないといけないんだよね……」
あとでグランツさんに詳しく聞いておかなきゃ。雑草をいくつか抜き水魔法で楽ちん水やりを済ませる……といっても水やりのたびジャバーって出るんだよね。ちょろちょろ長く出せたらいいのになー……
もうひとつの畑に移動すると案山子さんが鳥を追い払っているところだった。そりゃ、鳥もつやつやのミニトマトがなってたら狙いたくもなるよねー……
「案山子さん!ミニトマト、鳥から守ってくれたんだねー!ありがとう」
「ウン」
さっそく収穫をはじめると……
「おっ!ひとつだけ品質:★5があるじゃないですかっ!収穫、収穫っ!」
「オメデト」
「これも案山子さんが守ってくれたおかげだよ!」
「エヘヘ……」
ミニトマトの品質:★1は収穫しながらパクパク食べてしまったけど、他の品質は我慢して無事に収穫済ませた。
きゅうりやピーマン、ナスにも水やり……こっちはもう少しかなー。楽しみだなー……じゅるり。
「ふう……終わったー。ねぇねぇ、案山子さん!グランツさんたちの畑の方も水やりしていいのかな?」
「ウン。ソコトソコハマダ、グランツミズヤッテナイ」
「はーい」
ふっふっふっ……これでレベルアップが早くなるはず。
水魔法の《
グランツさんの畑は広大だから水やりでレベルアップもすぐだろうけど……水やりの時間よりも移動に時間がかかるもんなー……
投擲の練習を少ししてからギルドへ行くことにした。だってはじめて品質:★5を収穫できたからね!
案山子さんに見送られ、出発……ギルドへ無事に着きいつものようにクエストのある掲示板へーー
ピコン!
〈農業ギルドの納品クエストが受注可能です〉
*****
内容:畑で収穫した★1以上の作物を納品する。10/20
報酬:500G、ギルドの評価アップ
期限:なし
内容:畑で収穫した★2以上の作物を納品する。10/20
報酬:700G、ギルドの評価アップ
期限:なし
内容:畑で収穫した★3以上の作物を納品する。5/10
報酬:1000G、ギルドの評価アップ
期限:なし
内容:畑で収穫した★4以上の作物を納品する。0/5
報酬:1500G、ギルドの評価アップ
期限:なし
内容:畑で収穫した★5以上の作物を納品する。0/5
報酬:2500G、ギルドの評価アップ
期限:なし
内容:畑で収穫した★6以上の作物を納品する。0/5
報酬:3500G、ギルドの評価アップ
期限:なし
・
・
・
内容:自分の畑で収穫した★1以上の作物を1種類納品する。5/10
報酬: 500G、ギルドの評価アップ
期限:なし
内容:自分の畑で収穫した★2以上の作物を1種類納品する。5/10
報酬: 700G、ギルドの評価アップ
期限:なし
内容:自分の畑で収穫した★3以上の作物を1種類納品する。0/1
報酬: 300G、ギルドの評価アップ
期限:なし
内容:自分の畑で収穫した★4以上の作物を1種類納品する。0/1
報酬: 400G、ギルドの評価アップ
期限:なし
内容:自分の畑で収穫した★5以上の作物を1種類納品する。0/1
報酬: 500G、ギルドの評価アップ
期限:なし
内容:自分の畑で収穫した★6以上の作物を1種類納品する。0/1
報酬: 600G、ギルドの評価アップ
期限:なし
・
・
・
*****
「うーん、今達成できるクエストは……★3を5つ納品と★5をひとつ納品かなー」
クエストを選択し、受付に行く。
「すいません。クエストの納品お願いします」
「はい、納品ですね。こちらの箱に野菜を入れてください」
ギルドカードを渡し、念のため品質:★3と品質:★5は箱の中で離して置いておく。
「では、少々お待ちくださいね」
「はい」
「お待たせしました。品質:★3の野菜が5つと品質:★5がひとつですね。クエスト達成になります。こちらが報酬です。ご確認ください」
ピコン!
〈農業ギルドの納品クエストを達成しました〉
お姉さんから3400Gとギルドカードを受け取り、いつものように受付ですべてを預ける。
「リリー様、おめでとうございます。今回のクエスト達成によりギルドランクが上がりました!」
「ありがとうございます!あ、そうだ。様付けなんてしなくていいですから!」
おー、地道にクエスト納品したかいがあるねー!
「わかりました。ではリリーさん、そいうわけですのでもう1度ギルドカードをお預かりしてもよろしいですか?」
「はいっ、お願いします」
少し待つとギルドカードが返却された。うーん、外見に変化はないなー。
「へー……これでEランクになったんですか?」
「はい、カードに触れて確認してみてください」
「あ、そうだった!」
言われた通り確認するとしっかりとEランクに変わっていた。
「ランクアップにより今まで売店で購入できなかった物が少しだけ解放されました。今後もこの調子でクエストをこなしてくだされば、ランクアップも早いと思いますので頑張ってくださいね?」
「はい!頑張ります」
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