練習1、ある方を参考にしながら

風のレッサー風太

第1話 甘え方

ドアの鍵を開ける音が聞こえる

きっと彼が帰ってきたのだろう。いつも以上に疲れているのだろうか、荷物を持ったままソファーに寝転ぶ。最近仕事が山積みだと言っていたから仕方ない。私は彼から荷物を貰いそれを置いてきた。リビングに戻ると彼はネクタイを外しワイシャツ姿になっていた。我が旦那ながらいい体してるなと思ってしまう。

彼のお椀に味噌汁を注ぎテーブルに置く、彼はお茶碗にご飯をよそいながら今日の話をしてくれた。ようやく仕事がひと段落したようで嬉しそうだ。私もそんな彼を見て嬉しくなる。私の分もご飯と味噌汁をよそって持ってきてくれた。こういうところに私は惚れたんだっけな、

ご飯を食べ終え2人で食器を洗う。疲れていても絶対に手伝ってくれる。

「いつもありがとう」

そう呟くと彼は何も言わず私の頭を撫でる。

ズルイなぁ...

先にお風呂に入り後から彼が入る。

ベッドに行き携帯をいじっていると後から入ったはずなのにもう出てきた。ゆっくり入ればよかったのにと思い時計を見ると私が出てから30分経ってた。彼は私の横に座ると私の肩に頭を乗せた。

ほのかにシャンプーの香りがする。彼が私に甘えるなんて珍しい。私は彼をそっと抱く。彼も私を抱く。風呂上りで体温が上がっていたからかお互い汗ばんできて服を脱ぐ。彼はそのまま口づけをする。舌が絡み合い唾液が顎をつたって私の胸に落ちる。彼が私の上に重なる。まだ冬だというのに布団がいらないくらい暑く感じる。彼の心臓の鼓動が私にも伝わってくる。下から押し上げられているような感覚だ。彼と1つになったように感じて嬉しい。私は彼の広い胸をもっと感じたくなりさらに強く抱きしめる。そしてまた唇を重ねる。

「またお風呂に入らなきゃね」彼が言う

「今度は2人で入ろっか」私はそっと彼の耳元で囁く。

彼の火照った頬がさらに赤く染まった。

2人でお風呂に入る。私は彼の広くて綺麗な背中をたっぷり堪能した。

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