異世界パスポート
ルア
プロローグ 異世界の パスポートらしいです
僕の人生はここから始まった…
僕は旅行が好きなルア。今日もアメリカに旅行に来ている!
そこそこの家に生まれそこそこ勉強ができ、いまはそこそこの会社に就職し、そこそこの有休をもらい、そこそこのホテルに泊まり、そこそこの、そこそこの、と 漫画に出てくるような人間だ。
ちょうど日本に帰る前夜 ホテルに僕宛ての荷物が届いた 荷物と言っても封筒ぐらいだ。中を開けるとネズミがうわっと出てくるわけもなく、僕の身分証明書 っぽいものに 異世界パスポートと書かれたものがあった。
それと一緒に手紙もあった 「オーホイトの魔法研究所で待つ」といった手紙。 そこそこの国を観光した僕でもこの地名はわからなかった。
無事日本に到着 と思ったのだが、関西空港でハプニング 大阪のおばちゃん軍団にかこまれた。不思議なことにそのおばちゃんたちは目が青かった。
「ねえ ねえ お兄ちゃん いらんチケット拾ったんやけど 黒いスーツケース持った20代の男の人で赤い服と黒い長ズボンはいてる人のものて書いてあったもんやから あんたしかおらんおもてなあ」
あ、ありがとございます。
「なんやお兄ちゃん 大阪のひとかいな」 と言い残しておばちゃんたちは去っていった。
チケットには オーホイト行き 08110(オーホイト)番ゲートと書かれていた。出発時刻も書いていないし、そもそも08110番ゲートがどこにあるかわからなかった っていうか関空にはない。と思ってたが、アナウンスがなった
「異世界ゲート 43番 シライマ・シスゴレン オーホイト 行き にご搭乗の方は今すぐ、南ウィング突き当りの08110番ゲートまでお越しください」
こんな不思議なアナウンスに周りの人は見向きもしなかった。
あまりに不思議なことがおこりすぎているので、南ウィング突き当りに行ってみた。
まあもちろん何もないことはなく、お店だったはずの場所が08110番ゲートになっていた。しかもなぜかゲートは自分でドアを開けるようにできていた
僕はゲートにいつの間にか並んでいた。どうしてかわからないがほかの人も並んでいる 乗り口では異世界パスポートらしきものをチェックして通れるかどうか決めていた。
やっと僕の番がやってきた と思いながら異世界パスポートを出しそのままドアを開けた。まあもちろん予想した通り ドアを開けたら 別の場所 いわゆるどこでもドアだ。出た先には ようこそ オーホイトへ と書いてあった。
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