17 盲目の妹を甘やかしたいだけのアレ

盲目の妹に頼られたい…頼られたくない!?(性癖)

大分昔に書いたやつなので色々勘弁してください


下のほうに一応の設定置いときます

_____________________________________



(声をフェードインさせていく)


お兄ちゃん…お兄ちゃん…!

お兄ちゃん…お願い…お兄ちゃん…!



(緊張した声(少し呼吸が荒い)をしている)

(様子をうかがう)


お、お兄ちゃん…?

お兄ちゃん…なの?そこに…いる?


あの…ちょっと、えっと…

こ、怖い夢…みちゃって…それで…

怖くなっちゃって…不安になっちゃって…


だからね、その…

えっと…手とか、握ってほしくて…

お兄ちゃんがいるって、分かりたくて…



あ、う、ご、ごめんね

と、突然ごめんね…

お、お願い…します




(そっと手を握る)


ひゃっ…!

あ、お、お兄ちゃん、離さないで!

違うの!これは、その…

見えないから、突然触られて、びっくりしちゃって…


大丈夫…だから…!

ちょっとびっくりしただけだから!


……………


(呼吸を整える)

はぁ…すぅ…はぁ…

はう…はぁ…ふぅ…



お兄ちゃん…

お兄ちゃんの手、おっきくて…あったかいね

私ね、お兄ちゃんの手がね、大好き


ちっちゃい頃からずーっと、私を撫でてくれて

私の手を、握ってくれてて

そんな、お兄ちゃんの手が、ずーっと好きでね

それでね、それでね!


…こうして、目が見えなくなっちゃったけど

けど、こうしてお兄ちゃんに、手を握ってもらえて

私、幸せだなぁ…って、思うの…


だから…もう少し、もう少しだけ…

このままで、いさせて…?



(間を開けて)


ね、お兄ちゃん…?

その、あの…

できれば、私の、こと…撫でてほしいな…


い、いいの…?

本当?

やったぁ…!


それじゃあ、その…



(頭を撫でる)


あっ…

うん…私、撫でられるの、好き…

お兄ちゃん、もっと撫でて…?


…ふふ…えへへ…

…ふぁっ…んっ…んぅ…


あぅ…お兄ちゃん、耳は、ダメ……


…んっ…はふぅ…


やっぱり、お兄ちゃんに撫でられるのが…一番好き

なでなでされないと、生きていけないかも…

それくらい、私にとっては、幸せ…

あの…もう少し、もう少しだけ…あとちょっとでいいから…その

もっと…撫でて…ください…


…………


(頭から手を放す)


ん…あ、うん

お兄ちゃん、ありがとう


もう、大丈夫…だよ

夜遅くに…本当に、ごめんね


その…怖い夢、見ちゃって…

起きたら、目の前が真っ暗で…


私、本当に生きてるのかなって…

不安に…なっちゃって…



(だんだん泣きそうな声になる)


それで、あの、その

不安で、怖くて、もしかしたら、死んじゃったんじゃないかって…

怖くて、怖くて…

私…私…!



(再び手を握る)


あ…

…うん

大丈夫…えへへ…


でもね、お兄ちゃんが…こうして、手を握ってくれて

頭も、撫でてくれてね…


ああ、私、生きてるんだって思えたの…

それで、不安とか…怖いっていう気持ちとか…

全部、溶けちゃった…


お兄ちゃん、本当に…本当に、ありがとう…!

私、お兄ちゃんの妹で良かった…



だから、ね…

その…もう少しだけ、このままで…



(少し間が空く)

(しばらく手を握った後、手を放す)



うん…お兄ちゃん、ありがとう…

そうだよね…うん、私、また眠くなってきちゃった…

え?お兄ちゃんも…?


でも、お仕事とか…やらなくても平気なの…?

え、今、夜の2時…!?

あ、ご、ごめんね…!

時間、見れないから、わからなくて…

あぅ…ご、ごめんなさい…起こしちゃった…よね…


でも、あれ…?確か、お兄ちゃんのベッドって隣の部屋に…

え…?最近は、隣で寝てるの…?

き、気づかなかった…

でも…嬉しいな…


(あくびをする)

ふあぁ…うん…そろそろ寝よっか…


本当は、もっとお兄ちゃんとお話ししたいけど…

…お別れじゃないし、ちょっと寝るだけ…だもんね…


最後に…ちょっとだけ…手、握って…?



(手を握る)

うん…やっぱり、あったかい…



ありがとう、お兄ちゃん…

おやすみなさい…


…大好き、だよ


_____________________________________


本を読むのが好きな高校生

家から離れた高校に進学したため、先に家を出て一人暮らしをしていた兄の家に住むことになる

多分手フェチ(書いてて思った)

_人人人人人人人人_

> 多分手フェチ <

 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄

どこにでもいるような、普通の女の子だった。


病気になり、視力を失ってしまう

退院してからも、時々パニックになってしまうことがある


社会人

現在は在宅で仕事をしている

いつ妹に呼ばれてもいいように最近は妹の部屋に布団を敷いて寝ている

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る