16 物語が始まりそうな目を覚まして研究者と話すシーン

ゲームの開始時のシーンみたいなものを思い浮かんだので

一応女性男性両方いけます


設定としてはまず、一度「何らかの事件」で人類滅びかけた後2000年くらいが暗黒時代となって謎に満ちている時代があります。

聞き手(君)はその時代を作るキッカケを知る人物で、長い間施設内でコールドスリープしていたところを研究者に見つかって家に運ばれ再び目を覚ましました

端的に言えばフォールアウトです


目を覚ました世界はなんやかんやあって人類が宇宙文明に発展していますが、暗黒時代以前の記録がごくわずかしか残っていません。

ロマンあるね

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…おや、やっと起きたかい?

そんなにおびえなくてもいいじゃないか

いやぁ、拘束して申し訳ない

なあに、もし暴れられたら困るからね

その時はその時で「コイツ」を…ズドン!


の、つもりだったんだが…

その必要はなさそうだね

今すぐに外そう、ちょっと待ってておくれ


えっと…ああ、そうそうパスコードは…あれ?これじゃなかったか

うーん、なんだったか…あ、そうか!


よし、これで拘束は解けたはずだよ


いやあ、すまないね

君も混乱しているだろう?

きっと最後の記憶と比べてだいぶ違うんじゃあないかい?


ふふ、そうだろう!そうだろう!

なんせ君の生きていた時代から…えぇっと…

まあ、大体…3000年?程度か

おおよそそのくらい離れているからね


いくつかの疑問はあるだろうが、まあそれは後にしようじゃないか

まずは君のことをいくつか聞こう


まず最初に、自分がどこ出身か覚えているかい?

に、にっぽん…

ええっと、それはこの地図だと…ここかな?

ああ、やはりこの島が「にっぽん」という場所だったのだな!

これは確固たる証拠だぞ!ふふふ…

え、あ!すまない、話が逸れたね


では次の質問だ

ズバリ、3000年前、君に…いや、世界に!

何があったのか教えてもらえるかい?


思い出せない?どうにか思い出せない……か

無理そうだね

いや、大丈夫だ

君は3000年も機械の中で寝ていたんだ

またしばらくすれば思い出すだろう!

その時はまた話を聞かせておくれ


では次の質問を…え?

ああ、私への質問?まあ、いいだろう

なんなりと聞きたまえ!



私の…名前?

…名前!?

そんな、そんないきなり、そんなこと言われても!


って、あ、そうか…

名前…名前ね…

君たちの時代は名前を聞くのが当たり前だったのかい?

そうか、そうか…ふぅ…

とりあえず、私ははぐれモノの研究者とだけ覚えておいておくれ


いや、まあ、その…

今の時代、気軽に名前を聞くモノじゃない、ということだけ教えておくよ

ああ、まったく、びっくりしたじゃないか…


と、とと、ともかく!

もうしばらく質問に付き合ってもらうからね!


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