4 白鯨 女性用

あらすじ>

戦場で傷を負い、意識を失ってしまった。しかし、目を覚ますと知らない小屋にいた。

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(起き上がっって)

…うん?ここは?

って、誰だお前は!?…って、痛っ…


(驚いたような顔をして)

うん?その服は、まさか、き、貴様きさま!帝国側の人間だな!?

クソ!私としたことが、油断した…えぇい、やめろ!…ッ!


痛っ!…この体が万全なら、貴様の首など一瞬でへし折ってしまうのに…

き、貴様!私に何をした!


え?倒れていた私を、ここまで運んできた?

それで、ケガの治療をして…く、くれたのか?



(安心したように)

そうか…それなら、礼を言わなくてはならないな。感謝する。

しかし、これから私をどうするつもりだ?私を帝国に突き出したら、きっと勲章者だぞ?


自慢ではないが、私はそこそこ有名なのでな。

白鯨はくげい」という名前は聞いたことあるだろう?それが、私だ。

なに、男ではないのか、だって?ふふ、戦争において、情報というものの大切さを、君は知っているだろう?

…ふふ、面白い奴だな、君は。

じゃあ、お言葉に甘えて…もう少し眠るよ。




(しばらく時が過ぎる)






ああ、私は行かなくてはならないんだ。幸い、お人よしの誰かさんが看病してくれたおかげで、この通り。もう大丈夫。

なに、心配するな、私はあの「白鯨はくげい」だぞ?


……まあ、その…お互い死なないようにな。

次会うときは…戦場じゃなくて、もっと平和なところで会えるといいな。

それじゃあ、世話になったな。

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