ろは声劇台本置き場

２ 神は見ている 女性用

あらすじ＞

山頂、眼下には発展した巨大な都市がある。忙しそうな町を見下す真っ白な神職のような服装をした女は………

「神は見ている　男性用」の女性バージョンです。

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(ため息をつきながら）

…ふん、何が「人のため」じゃ。

この町がこーんなにちっちゃな時から見てるわしから言わしてみれば、「人のため」じゃなくて「見守ってくださる神様のため」に働いてほしいもんじゃなまったく。

近頃はわしら神を信じない輩（やから）も増えてきて…まったく、少し手を差し伸べたらみんな舞い踊って「神様！ありがとうございました！」て言ってうまいもんをたらふく食えたあの頃が恋しいのじゃ。

（改めて町を見下ろし）

それにしても人間どもは本当に忙しそうじゃな。やれ会社のため、やれ家族のため…ばかばかしい。そんなことしてっから大切なものを見失っちまうんだよ。ほーんと、ばかじゃな。

（何かに気づく）

…ん？なんじゃ？誰かいるのか？

ってなんじゃ、ただの蛇（へび）か。

それにしても、最後に人間がここに来たのはもう何年前じゃ？30年？

どっちにしてもさすがに放置しすぎなんじゃぞ人間。こっちは１０００年も前からここにいるんじゃぞ？まったく…

（あきれながら振り返り）

ま、やることはやるんじゃがな。

待っておれよ人間！このわしがこの地域をちゃーんと守ってやるから…だから、安心するんじゃそ。さ、お仕事お仕事～。

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え？なんでのじゃのじゃさせたかって言われても趣味だからとしかいえないよね。