始の章録

クロの目の前に動く何かがいた。


その物体を見ようと目を凝らしても霧のかかったように見ずらく、


その物体は形が定まってないのか常に何かになろうとうごめいてるように見えた。


クロは目の前の意味のわからない物体に恐怖を感じなかった。


それどころか親近感を感じた。


クロはもっと間近で見ようとそのうごめく物体に歩み寄って行く。


あと一歩で手が届くというところで強い衝撃が体に響いた。


「いつまで寝ている。さっさと起きろ。」


その瞬間クロは現実に戻された。いつの間にか気絶していたようだ。気絶する瞬間他の人の腕が人間のそれとは全く違って見えた気がしたがうまく思い出せない。さらには人が半分ほどへったような気がする。


「ステージの方をみておけ。今から説明がはじまる。」


その数分後にホールが教壇に表れた。


「先に言っておく、''騒ぐな'' 」


クロたちはそれが警告ではなく命令だと直感した。


「では説明する。気付いている者も多いだろうが人数が減っているだろう。ここにいないものは処分した。」



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