始の章肆
「━力を発現しろ」
そう言った瞬間生徒先生関係なく苦しみはじめた。
「貴様らが力を自然に身に付けるまで待つのは時間の無駄なのでな。命令によって無理矢理引き出すことにした。なぁに。人というのは命懸けでやればなんとでもなるものさ。」
壇上にいた男はそういいながら出口のほうに歩いていく。他の鎧の男やメイド服を着た女性たちもでていく。
「では一時間後また会おう。」
男は出る前にそういって扉を閉めた。
中の様子は阿鼻叫喚の地獄絵図になっていた。泡を吹くものや呻く《うめく》もの。発狂したいるもの。さらには失禁して気を失うものまででてきた。
━50分経った頃だろうか。先ほどまで先ほどまで聞こえていた声が嘘のように静まり返った。
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