第9話 感情とカラオケ

 教室に戻ると放課後の時間まで告白された?事で頭が一杯。授業どころではなかった。

「未来ー!大丈夫ぅ?」

夏南からだった。本当は圭くんの事好きじゃなかったってどーゆー事だろうか。

「夏南、圭くんの事どう思ってる?」

、!?つい口走ってしまった。夏南の方を見ると顔が少し曇っていた。だがすぐにいつもの曇りのない笑顔に戻っていた

「どうって好きだよ?そりゃあ付き合ってるんだもん」

「そ、そうだよねー」

「夏南、ちょっといいか?」

夏南を呼ぶのは圭くんであった。何かを決心したような顔をしていた気がする。それと入れ替わるように今度は華憐が近寄ってきた。

「未来さん放課後遊びに行きませんか?」

「うん!いいよー!」

その後小吹ちゃんと合流し、カラオケに行くことになった。友達とカラオケなんて夏南くらいしかなかった分とても楽しみだ。

 カラオケに着くとそれぞれ飲み物を頼みこれで歌う準備はバッチリだ。二人はどんな曲を歌うのかとても楽しみ。

「最初いれていいー?」

その声と共に送信ボタンが押された。いつもマイペースだなぁと思いつつ流れ始めたのはいま流行りのアイドルグループだった。アイドルには疎い私も曲は聞いたことがあるもので少しホッとした。しかも、めちゃくちゃ上手い。それこそ歌手になれそうだ。

さて、次は私の番だ。自分で言うのもあれだが私はどちらかというと音痴の部類に入る。そつなく終わらそう。曲を入れた頃に小吹ちゃんが歌い終わった。

「ふぅー、久々だったからちょっと下手になったかなぁ」

「いや、めちゃくちゃうまかったよ?聞き惚れちゃった!」

「そー?まぁ小吹ちゃんなんでもできちゃうからなーフハハハハ」

すごい調子に乗ってる。

私の番になったがいつも通り歌っておく。

「未来ちゃん、独創的な歌声だったね。これが死して有名になるってことなのかー」

褒めているのか?全く意味の分からないこと言ってるし。それより次は華憐の番だ。小吹ちゃんと同じで可愛らしい曲はを歌うのか?はたまた意外にもロックか?そして音楽が流れ始めた。

「華憐も結構上手いんだよー。選曲偏ってるけど」

選ばれたのは演歌でした。

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