泥の中にいる僕はいつか開くのだろうかあの泥から咲く華のように


そんな事を考えながら今日も生きていく


だが生きていくにも金がかかるわけでするしかない仕事をする


仕事は大変だ自分のすることに責任を持たなければいけない


大きなミスでもしてしまえば全ては自分のせいになってしまう


『しなくていいならしたくはないな』


などと1人で呟きながら今日も繰り返す


今大きな災害でも起きてここにいる僕以外がいなくなったら


なんて考えてみても仕事が無くなるだけで無駄か...


下らない妄想だ...


ここが泥中だとしたら這い出た先はなんだ?


役職付きか?社長か?


だが役職がつけば今よりも責任が増えるな...

ならば社長か?いや会社全体を考えるのだとしたらもっと責任重大だな...


『わかんねぇなぁ...』


また呟いていた

その時

『おい!なに1人で喋ってんだ。こっち手伝ってくれ!』


少し離れた所から大きな声でそう言われた


『はい!』


大きく返事を返し走っていく


『下っ端はやっぱ泥の底だな』


大きく咲きたいなあの華...


蓮のように...

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る