第11話 最強の蜘蛛(?)
「起きないね」
「うん」
あれから数分、ホムラは眠ったまま。
ウインドウを確認したところ、まだ進化中だ。
個体によって進化が終わる時間が違うのだろうか?
まぁどのみち待ってみなければ分からない。目覚めるまで俺は寝てるとするか。
*
翌日、朝日の光に当てられて、部屋が明るくなる。
眩しさに目覚め、辺りを見渡し、窓の外を確認するとティアとリオンが外で見知らぬ女の子とはしゃいでいた。
「?」
取りあえず着替えようとした時、指に白い糸が絡まっていた。
引っ張ったとたん、外から。
「兄さまが起きた!」
「え?ホント!?」
「早速帰ろう!」
ドタドタとティア達が部屋に戻ってくる。
どうやら見知らぬ女の子はホムラだった。
「おはようございます、兄さま」
「おはようにぃに!」
「おはよう、お兄ちゃん」
「あ、ああ……おはよう」
何だろう、敬語を使う子がいると遠慮してしまう。
しかしこの子があの蜘蛛人間の女の子なのか?ステータスを確認しよう。
ホムラ・キリシマ
LV5 メイン称号:レンジの妹
種族:蜘蛛人間 種族階級:
種族能力:魔神蜘蛛の糸、猛毒牙、暗視、蜘蛛変化/人化、高速移動、意志疎通
状態異常:空腹(食事を与えれば解除可能)
愛情度レベル:500
HP160 MP500
特技
物理系
・操糸-四式「鉄球」 ・操糸-六式「
遠隔系
・口寄せ-蜘蛛寄せ
その他
・操糸
魔法
賦術Lv10
・オメガフレイム ・エアギロチン ・ハイパラライズ
・フルブレイク ・アンチダークホーリー ・ランドウォール
・アルケミークリエイター ・ブラックホール
物理技が日本風の技に変わってる!?
前衛もできるが、後衛もできる……ティア達に続くハイスペック幼女だな。
ついでにティア達のも確認しておくか。
ティア・キリシマ
LV15 メイン称号:レンジの妹 サブ称号:冒険者
種族:人竜族 種族階級:グレイトドラゴン
性別:雌 種族能力:飛翔、
状態異常:無し
愛情度レベル:700
HP2400 MP400
特技
ブレス系
・輝く息 ・黒炎の息吹 ・ポイズンブレス ・麻痺毒ブレス
・酸性の息 ・催眠ブレス
物理技
・
魔法
・
続いてリオン。
リオン・キリシマ
LV13 メイン称号:レンジの妹
種族:天使族 種族階級:
性別:女性 種族能力:飛翔、
状態異常:無し
HP1800 MP1100
特技
物理系
・
魔法
・
・
・
うん。ぶっ壊れ性能乙だな。レベリングをしてから次の街を目指そう。
パーティが四人。これで俺の最低面は取り押さえた。後は皆で努力すればいい。
俺のステータスは割愛な。変わってないし。
「それはそうと俺の指に絡みついてる糸は何だ?」
「あ、それはいつ頃兄さまが目覚めるかが分かるようにするための糸です」
俺……どんだけ遅く起きたんだ?
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