第2話復活


「スマホに連動してではないのか・・・月一で送り返す。まあ送料は無料だけど」


 体脂肪などを測れるタイプのもので、契約時に書いた私の身長などが既に組み込まれていた。月五千円という値段はダイエットの食品などに比べると安いだろうが、ただ注意事項があって


「絶対に素足では乗らないでください。計測のために微弱な電流が流れているので、感電する可能性があります。必ず靴下を着用をしてください」


「月に一度は必ず返却してください。それが守られない場合は、直ちに契約を解消し、商品を取りに伺います」


とのことだった。体重計にしては大袈裟な感じだと思たが、とにかく体重を測り始めた。


「え! 減ってる! 日に日に!!! 凄い!! 」


毎日自分は喜んでいたが、二週間もすると周りも気が付き始めた。


「あの体重計? 」

「本当にすごいのね」

「やってみようかな・・・」

専門学校の友人たちはみんなそう言った。


二か月目に入ると、女友達は「きれいになったよ」と言ってくれて、周りの男の子の私を見る目が違ってきているのに気が付いた。

幼い頃は「可愛い子ね」と言われていたが、体重が増えるにつれぱったりと途絶えていたが、それが復活してきたのだ。


「すごく・・・きれいになったよ・・・」


憧れていた男の子もそう言ってくれるようになったが、三か月過ぎた頃には、私はもう別人になっていた。


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