第3話

死神様に背中を叩かれた感覚で目が覚めた。




目を開けると見慣れない天井、見慣れない匂い、そして、


多種多様の 視線



「う、うわあああああああ!!!?」

あまりにも怖い状況で叫んでしまった。


俺が目を覚ますのを近くで待っていた1人のおっさんが


「魔王様が生き返ったぞー、これで勇者が来ても大丈夫だー!」と、もろに耳元で叫んでくる。

あのねぇ、耳元でうるせーよと俺はそばではしゃぎ倒している おっさんを蹴り飛ばした後に




「魔王さま?何故我を蹴り飛ばしたのですか?」


けられた意味を聞かれたから、素直に答えた。


「耳元で叫ぶな、うるせーだろ、てか魔王さまってなんだ?ん?なんだこれ うわー耳がとんがってるわ。それに、なんだこのもしゃもしゃしたヒゲ。身だしなみは、第1印象なんだからな」


先程蹴り飛ばしたおっさんに話かけた。


「我ですか?」

と、近くに来てくれた。

「あんた名前は?」


「我は我(われ)です」

我って絶対名前じゃ無いよな、まあ呼ぶ時に名前が無いと疲れるし我でいいか。


「じゃあ、我」


「なんでしょう?魔王様」


「髭剃り持ってきて、なんか刃物と石鹸と、ぬるま湯持ってきてもらっていい?」



「わかりました。拭くものも必要ですよね?では只今用意してきますね」

と、


我はスタコラと城内に、消えていった。


我が居なくなって、一緒にいた数人の人達もいつの間にか居なくなっていた。


手の届くことのない天井に手を伸ばし、問いかける


「おい、死神。可愛い子どこにもいないじゃんかー期待してたのによぉー」

シーンとしている場所で 1人異世界に来てしまったことを突きつけられたのだった。


「魔王様~、言われたものを持って来ましたぞー」


先ほどお願いしたものを持って来てもらい、俺はその場所で

髭を剃っし、髪も整えた。

鏡の前には端正な顔立ちをした青年が見えている。

耳は魔王らしく、トンガっていたし、視力は元に戻っていて両目とも2.0だし、この世界


城の外も自然と興味が出てくる訳で、俺は外に行く準備をしだした。

もともとR PGものは好きなほうだったから、興味は湧くしね。

我には 夕方頃には戻ってきてくださいねと、言われ 少しのお金と物騒なので、と短剣を

(使ったことないって言ったららちょっと使い方教えてもらった〕貰い、いざ城外へと足を踏み出した。



田中勇之助 短剣をゲットした

装備 薄汚れた部屋着

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