バイオスフィア1984

サミットの後始末

いいですか、今回の議題はサミットのやりかけたミッションをどうするかです。

我々がそんな勝手な事をしていいのかね。

弁護士の見解によると、同居人が料理をしている最中に出かけて戻れない場合、調理の続きをしておいしく食事をするのは自然な判断という事です。

法律を作る人もそこそこユーモアのセンスがあったのね。

それはいいとして、じゃあまだ調理は続いているという事？。

サミットはあの惑星の住人と取引をしていました、まぁ正確にはコンサルティングみたいな物なのでしょうが、利益の20％をもらう手はずになっていたそうです。

それが違法だったらマズいんじゃないの？。

ちょっと調べましたが、該当する罪は無さそうですし、仮に立件されても処分されるのはサミットなのだそうです。

あんまり面白い方には転がらなそうだねぇ。

気乗りしない人は関わらなければいいし、放置してもいいんじゃないかなぁ。

それは前提としてですが、後から聞いていないと言われても困りますので念のため。

と、言っても我々は専門知識も無いしサミットの狙いも分からんし聞いてもしょうがないんじゃないのかね。

そんなにややこしい話ではないのです、銀の高価なところで金を買って、銀の安いところでその金を銀に交換して差額で儲けるというやり型です。

そんな事で儲かるの？。

概算ですが一回でざっと2000万ドルぐらいになるそうです。

それは、何もしないと0なのかね。

サミットは暴落を恐れてタイミングを教えるという契約にしていたそうですから、こっちがオッケーを出さない限り取引はしないという事らしいです。

簡単にいうと、我々がただ首を縦にふればそれだけの取引が成功すると。

色々付帯条件はありますが、そういう理解でいいと思います。