第240話 『シャーリン』、両殿下ご乗船
四人娘を
まず一つは、
これは、高さを制限した場所で、ダミーの
今現在、200個ほど高威力の
いまある陶器の弾体がなくなったら、中に入れる爆薬の威力は元に戻し、もう少し小ぶりの弾体に代えようと思う。その方が投げやすいだろうし、持ち運びにも便利だろう。
最後は、ペラだな。真面目なのは大切だが、周りの状況判断がまだ甘い。今後
とにかく、少しずつ、先に進んでいるのは確かだ。冒険者学校のもう一人の寮母さんも、商業ギルドで面接も終え、大丈夫そうな人だったので即採用をきめた。聞けば、ヒギンスさんの
冒険者学校の
だいぶ
セントラル港のしかるべき場所に午前9時ごろ来ていただくよう
特別な配慮は無用と言われてはいそうですかはありえないので、まず『シャーリン』を造船建屋の
そのあとは、こちら側の人選だ。俺とアスカは当然として、日曜だし、『シャーリン』の名前の由来のシャーリーだな。そしたら、ラッティーもか。ここらで、大国アデレードの王族、パルゴールの皇族に顔を売っておくのも将来役立つだろう。
あとは、給仕係としてミラ、ソフィアのハート姉妹。うちから六名で、王宮から両殿下を含め十名だから、全部で十六名。ちょっと多いかもしれないが、そのくらいは何とかなるだろう。
こちらの世界ではおそらくほとんどの人が泳げないだろうから、安全のために、浮き輪くらい用意していた方がいいかもしれない。船内に常備するのは、上甲板の船べりに何個か並べておけばいいだろう。あとは邪魔なのでおれが収納しておけば問題ないはずだ。
と言うことで、アスカに砂虫の皮を薄くしたものでドーナツ型の浮き輪を二十個ほど作ってもらった。人によっては輪の中に体を入れるのが厳しいかもしれないが、あまり大きなものを作るわけにもいかないし、手を掛けるだけでも体が沈むことはないので大丈夫だろう。
あとは、魔導コンロを何個か並べておいてもバーベキューはできなくはないようだが、やはりバーベキューコンロには木炭だろうと思い、木炭などを買っておいた。食材などはゴーメイさんと市場に出向いて、目に付く物をどんどん買い込みその場で収納していった。成人男女も参加するため、適当な酒類も用意しておいた。食材など不思議なことに日本で目にしたことが有るようなものがほとんどそろっていることに驚いたのだが、そもそも屋敷で何も気にも留めずにそういったものを食べていたのを思い出して笑ってしまった。
そして、当日がやって来た。
うちの箱馬車に六人は少々きついかとも思ったが、俺以外ラッティーを含めた女子だったため、そんなこともなく、港に向かった。
前の日に準備万端整った『シャーリン』を収納し、港に着いたところですぐに海に浮かべておいた。渡し板をかけて、
こういったことが初めての四人はかなり緊張しているようだ。王女殿下たちが遊びにうちにやってくるようなことは、これから先そんなにはないだろうからいい経験だと思ってくれ。
王宮からの連絡が来た時点で、シャーリーには、王女殿下たちと『シャーリン』に乗ることを告げている。最初は驚いていたが、俺の後はうちを背負って貴族になるということに対して、ある程度の自覚は持っているようで、なにもいわず了承してくれた。ただ、『シャーリン』の名前については何か言っていたが俺は聞かなかったことにした。
ラッティーについては、殿下たちと同乗することを告げた時もそんなに驚きもせず淡々としていた。こちらもこちらで自覚があるのだろう。『地位が人を作る』とかいうらしいが、この歳で大したものである。
ミラとソフィアについては、
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