第140話 ただのヨシュア
死んだはずの私が目覚めたのは王宮に付属した
この一年ほどは、いつも体調がすぐれずどこか体の具合が悪かったのだが、目覚めて以降なぜか体が軽く、それまで自分自身を
その日一日病人として治療院の個室で寝ていたが体調が良すぎるのも考え物で、個室の中を
取り調べと言っても、これから私がしばらく住むことになると言われた王宮の離れの一室に
自分の行ってきた行為を否定することはできない。おそらく自分は
取り調べの最後に取調官が私に話したことに私は大いに驚かされた。私が生きているのは、リリアナ王女殿下にエリクシールを
自分の命とエリクシールの価値を比べれば、まるで釣り合っていないし、
一度だけ取調官に会ったきりで、それ以降なにもないまま、刑が確定したようで、私は
終身犯罪奴隷は終身という言葉が付いているが、労働が厳しく長くても三年でほとんどの者が体を壊すか事故でそのまま死んでいくと聞く。ひとおもいに処刑にされることを望む者も多いと聞く。私は自室で
どういった、
そのギルド長の話ではこのまま、コダマ子爵の屋敷にあいさつに行くのだそうだ。どういうことなのか
コダマ子爵が使用人を
新しくできたコダマ子爵の屋敷の応接室で、コダマ子爵たちとあいさつを交わした後、リストさんの説明でコダマ子爵はすんなり私が屋敷で働くことを認めてくれた。ああ、この人はこういう人なんだと妙に納得した。
その後、一度、王宮で軟禁されていた部屋に戻り、わずかな手荷物を持って、コダマ子爵の屋敷に戻ったら、屋敷の人たちに温かく迎えられた。なぜかわからないが涙がこぼれてしまった。
今日から私はただのヨシュアとしてこの屋敷のみんなと暮らしていくことに明るい何かを感じた。
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