第10話 犬とメンタル
コロナで大騒ぎの毎日。
いかがお過ごしでしょうか、まるです。私は在宅勤務とは無縁の仕事なので、
職場のパソコンでポチポチしてます(要するに暇)
職場閉鎖中につき、クライアントさんたちは電話支援なんです。
さて、タイトルの通り、今回は犬とメンタルについてお話できればなと思います。
※犬いないよって方は妄想膨らませてください。あ、猫でもいいですよ。
私には、もう11歳になるミックス犬の女の子がいます。パグとダックスの掛け合わせで生まれた子で、お母さんがダックス(美女)でお父さんがパグでした(そりゃもう横綱みたいな)。
ミックス犬て、体が強い病気知らずと思われがちなんですが、性格含めてミックスされてるので、たぶん今私と暮らしている子が一番しつけ大変だったかもしれないです。
私が生まれた時から犬とずっと生活してきました。今の子で4代目。
性格は頑固で、甘えん坊で、極度の寂しがりやさん。お留守番はきちんとできるんですけど、私が帰ってくるとずっと足元をくっついて回るぐらいには大変です。たまに足踏んじゃって大騒ぎだったり(それでも当の本犬はめげない)
しかしながら、私はうちの子に少々頼っている節もあります。
私がものすごく調子悪く、情緒不安定な時、片時も離れずにいてくれる時もあれば、何かのスイッチが入って癇癪起こしかけてたりすると、スゥ…っと離れたり、
空気を読んでくれるんです。
「あら今日はなんか変ね」
「何で泣いてるの?じゃあ私が今日はそばにいるわ」
犬の空気読み能力すげぇ!ってなってます。
甘やかす時は目いっぱい甘やかしてます。
11年の中で大きな出来事としては、母の死だったと思います。
いつもいた人がいない状況。理解しているかはわかりませんが、母が亡くなった朝に帰宅したときの「お母さんは?」というあの顔は生涯忘れることはないでしょう。
半ばうちの子に関しては、私に対して依存的になりだしたのもその頃かと思います。あまりよくない傾向に気付いたのはそう遠くない時が経った頃。
私がアルバイトから帰ってくるとカモの子のようについてくる。
出かけようとすると鳴く。わざといたずらをする。
粗相もする。座れば私の膝に乗ってそのまま動かない。
時折何かを探しながら家の中を彷徨う(おそらく母を探していたのだと思います)
これは、私が双極性障害になって、休職をした時もそうでした。
犬にも依存症があります。
共依存が一番よろしくないパターンですが、私は敢えてそのままにすることにしました。
もしかしたら、彼女も精神的にきていたのかもしれません。小さな体では受け止められないことがたくさん起こって、人間でも大変な山を小さな体で越えることに、どれほどの圧がかかった事でしょう。
犬にもうつがあると言われだしたのはここ最近の事ですが、私は当時自分にも余裕がありませんでした。しかし、うちの子には関係ないのです。
動物はまっすぐで素直です。喜怒哀楽全面にぶつけてきます。
今でこそそれが当たり前になりましたが、考えてみればという話です。
犬や猫は癒しですが、彼らにも癒す環境が必要だと気付かされたのは休職してからですが、本当によく頑張ったと思います。
セラピー犬ていますよね。セラピー犬は、病院や老人ホームなんかで活躍する子たちですが、私自身、全般的に家庭にいる子も人と関わる子全てセラピーに貢献していると考えています。
ずっと死ぬまで、命尽きるまでそばにいてくれるんですよ?
こんなセラピー犬はいないです。うちの子含めて。
お世話するにも一緒に生きていくにもお金もなにもかもかかります。
責任もってお世話はしなければなりませんが、家族として来てくれたのは何かの縁なので、私は毎日うちの子にはこう言っています。
「ありがとう。ずっとずっと大好きだよ」
この一言で良いのです。
メンタルを支えてくれる家族に、この一言だけでもいいのです。
うちの子は小さな体でその言葉を受け止めてくれます。
今日も明日もこれからも、おいしいもの食べて、お散歩も行って、
ほわほわな気持ちになって、幸せに過ごそうね。
今書いている場所から見える空は雨模様ですが、
我が家はいつも、晴れ模様。
※犬や猫を飼うにあたって
彼らは、人の力無しでは生きていけない日本という島国のなかで生きています。
飼う際には、責任もって最期までお世話しましょう。
昨今、多頭飼育崩壊や大きくなったからと捨ててしまう事案をよく聞きます。
この世に生を受けた彼らに罪はひとつもありません。
私自身、一度保護犬をうちの子と一緒にと考えましたが、保護犬をお世話するレスキューの方々からは単身なのでとお断りを受けました(最初は、私の飼い主歴を聞いて本気で考えてくれたそうです)。
可愛いの幅は広いです。愛なのか、全部ひっくるめて愛おしいのか。言葉では表現できません。決して、愛玩具のためだけに飼わないでください。
一度家族になったら、飼い主は彼らにとって「父」であり「母」なのです。
悲しい思いをする子が、「一人」でもいなくなりますように。
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