桜が散る頃に

佐藤シュウ

プロローグ

輝くような笑顔の彼。小さな手でぎゅっと私の手を握る彼。一緒に砂のお城を作る彼。内緒だよと恥ずかしそうに私のほっぺにキスをしてくれた彼。私の大好きな人。私の初恋の人。

 だけど突然彼は消えた。どうして?どこにいるの?いつになったら会えるの...?

会いたいよ...。


目覚めると部屋の天井が私の視界に入った。夢か。もう何年も前のこと...しかも当時私は5歳だった。たかが幼稚園生の恋。なのに今でも時々思い出される。忘れたくても忘れられない記憶。


彼が今どこにいるかは知らない。

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