幕間 クロとヤミと『白狼』と

第23話 クロとヤミの『国盗り物語』 1



パンデミックモンスター災害』から数週間が過ぎた。

『魔獣の森』は、ひとつの転換期を向かえていた。

パンデミックモンスター災害』により、から『モンスター』や『魔獣』が流入した事により、縄張り争いや、食糧の奪い合いなどによる、生存競争が激化したのだ。

『魔獣の森』深部の食物連鎖の頂点である『白狼』も、当然例外ではなく、食物連鎖のピラミッドの底辺が減れば、上の方も数を減らしてしまう。

そう言った事情もあり、『白狼』の『ボス』は、この異変の解決に乗り出したのだった。

ただ、老齢の年齢に差し掛かっていた『ボス』は、何とか混乱を収める事に成功したが、これが原因もとで引退を余儀無くされる事となってしまった。

『魔獣の森』の混乱は、大分収まったが、今度は、新たなる『ボス』の『座』を懸けた『白狼』達の『戦国時代』が幕を開けたのだった・・・。



◇◆◇



突然だが、『白狼』の平均寿命は10~15歳前後だ。

僕がクロとヤミを拾ってから、すでに3年ほど経つ。

種類や種族によって異なるが、『白狼』は2歳ほどで、体自体は成体に近いくらいに大きくなるが、高い社会性を持つ彼らは、それですぐに独立する訳ではなく、しばらくは『群れ』の『ボス』の下で学び、成人の準備をする。

いわば修行期間である。

その後、その『群れ』の『ボス』と世代交代をするか、新たな『群れ』を形成する為、その『群れ』から離れるのだが、先代の『ボス』は、世代交代によりその生涯を閉じる事が多い。

『ボス』の『座』を懸けて争うので、敗れた方は死んでしまう事も珍しくないらしい。

また、命が助かっても、追放されるので、その後はお察しの通りである。

ただ、強い『ボス』の統治下の時は仲間の結束は非常に固い。

『白狼』は、一夫一婦制で『ボス』とつがいの雌のみが繁殖をする。

通常は、10頭未満の小規模な『群れ』で森のあちこちに点在し、縄張りを持つのだが、今現在の『ボス』は特殊で、とても強いらしく、森に点在するはずの『群れ』も全て統治下に置き、巨大な『群れ』を率いていたそうだ。

さらに、つがいの雌のみならず、ハーレムを作り、他の雌とも繁殖をしていたらしい。

『地球』でもそうだが、野性動物の生態は、未解明な部分も多い。

『白狼』の生態も、詳しく判明していないので、こういう事例もあるのだろう。

ただ、その『ボス』が『パンデミックモンスター災害』の煽りを受け、森の混乱を鎮圧したまでは良いのだが、老齢の年齢に差し掛かっていた為、かなり衰弱している。

その事により、下剋上を企てた雄達が、覇権を争って活動を始めていた。

強い『ボス』が力を失うと、秩序の崩壊を招くので、こう言った『ボス』の交代劇もある意味当然と言える。

しかし、これほどの規模の『群れ』は、今までに事例が無いので、その結果がどうなるか分からない。

先代『ボス』の勢力図を継承するのか(それほど強い『後継者』がいるのか)、分裂して通常の様な『群れ』を形成して広大な『魔獣の森』に点在するのか。

今、『魔獣の森』はまさしく、『戦国時代』に突入したのだったーーー。


「ってのが、今現在の『魔獣の森』の現状っス。」

「はぁ・・・。いや、それを僕に言われましても・・・。」


アルメリア様の部屋で、2人でスーファ〇版マリ〇カートで対戦しながら、そんな話を聞いていた。

しかし、この『おっぱい女神チートめがみ』、仲の良い遊び相手が見つかった子どもの様に、あの日以降頻繁に僕を部屋に呼びつけるな。

いや、世代としてはもろ直撃世代なので、僕としても懐かしい気持ちもあるんだけどね?

つーか、なぜアルメリア様が日本フリークなのか、80年代、90年代フリークなのかは知らないが、つーか日本人なんじゃねーか?

まぁ、細かい事はスルーした方が、僕の精神衛生上よろしいので、僕も最早何も言わないけど。


「いや、この際っスから、クロちゃんとヤミちゃんを参戦させたらどうかって話なんっスけど・・・。よっ、赤甲羅か・・・。」

「クロとヤミを?あっ、スター来た・・・。」

「マジっスか!?そうっス。2も、もう大人ですし、アキトさん達とは寿命も違うっスから、野性に戻すのも選択肢としては有りっスよ?ワタシの例の事情もあるし、アキトさんの事情もありますから、『シュプール』不在も多くなるっスからね。見えたっ!くらえ、赤甲羅っ!」

「甘いっ!スター発動っ!う~ん、それは確かに・・・。よっしゃ、勝った~!」

「あぁ~、負けた~。アキトさん、大分ブランクあったハズなのに、勘が戻って来てるっスよね?」

「まぁ、昔散々やり込みましたからね~。って、そーではなく。」


僕らはコントローラーを置いて、真面目に話し始めた。


「確かにクロとヤミの事は僕も考えてました。『白狼』だった為、赤子の頃に『群れ』から『追放』されて・・・。僕と出会わなければ、おそらく死んでいたでしょうね。しかし、2匹は僕と出会い、成長しました。もう成体ですし、僕のこれからの事を考えると、2匹には独り立ちの時が来たのかもしれませんね・・・。」

「そうっスね。ワタシも最後まで2の面倒は見られないので、良い機会かもしれないっスよ?アキトさんと共に成長したので、かな~りヤバイ強さっスから、あっという間に天下を盗るんじゃないっスかね~?」

「まぁ、2匹に話してみますか・・・。」

「それが良いっスよ・・・。おや、これは珍しいお客さんっスね?」

「んっ、どうしました?」

「おやっ、アキトさんには感じられないなら、相当弱ってるっスかね・・・。先程話した先代の『白狼』の『ボス』が来てるっスよ。」

「・・・へっ!?」



◇◆◇



「グルルルルッ、ワンワンッ(そこで止まれっ!ここがアルメリア様の拠点と知っての来訪かっ!?)」

「グルルルルッ、ガウガウッ(進入出来た以上、敵対する意思は無いと思うが・・・。)」

「ワォーンッ、ワウワウッ(若いの。ワシに敵対の意思は無い。ここのあるじに話があるのだ・・・。後、お主らにも、な・・・。)」

「どうしたんスか、クロ先輩、ヤミ先輩?」

「へぇ、大きな『白狼』だな・・・。」

「ここは、アルメリア様の『領域干渉』とやらで、『敵対者』は侵入出来ないそうだぞ?何か、用事があるのではないかな?」

主様あるじさま達に知らせた方が良いのではないか?」

「いや、だいじょーぶじゃないかなー?あるじさまたち、こっちにきてるみたいだよー?」


僕らが『シュプール』の庭先に出ると、クロとヤミが1匹の大きな『白狼』と距離を置いて対峙していた。

その周りには、ユストゥス、ハンス、ジーク、メルヒ、イーナがおり、相談しながら様子を窺っている。

僕とアルメリア様は、中庭で『魔闘気』の訓練をしていたアイシャさんと、アルメリア様の部屋の前で控えていたティーネと合流して庭先に出たのだった。


「あの、ティーネさん?わざわざ側に控えてなくてもいいんだけど・・・。」

「何を仰います、主様あるじさまっ!家臣たる者、あるじの側に控えるのが必常。・・・それとも、ご迷惑でしょうか?」


この真面目系天然どーしたモノか?

放っておくと、寝室にまで潜り込んで来る勢いだぞ?

他の皆は、ある程度の距離感で接してくれるので、非常に気楽なのだが、ティーネだけはどうも様子がおかしい。

甲斐甲斐しく世話を焼きたがるのだ。

もしや、ショタコンっ!?

とか、冗談はともかく。

ハンス達は、特に何も言わないし、アイシャさんもニコニコしているだけだ。

アルメリア様は、『淑女モード』だし・・・。

当の本人は、捨てられた子犬の様な目を僕に向けてくるし。

・・・僕が悪いんだろうか?


「い、いや、迷惑ではないんだけど、その、ほどほどに、ね・・・?」

「っ!はいっ!!」


ティーネはパアァッと明るい表情になった。

う~ん、地雷だったかなぁ?

ま、まぁ、気を取り直して、今は『訪問者』の方が優先だ。

クロとヤミを下がらせ、僕とアルメリア様が前に出る。


「突然の来訪ですが、歓迎しますよ、偉大なる『白狼』の長よ。それで、今日はどう言ったご用件で?」


すると、アルメリア様の『神威』を敏感に感じ取ったのか、『白狼』の『ボス』は、頭を下げ、敬意を払う様に『伏せ』のポーズを取ると、こう告げて来た。


「ワォーンッ、ワウワウッ(おぉ、これほどの存在とは・・・。お初に御目にかかります、『英雄』殿、。ワシは、『白狼』の『ボス』、ジンと申す者。)」

「ジンさん、ですか。僕は、アキト、アキト・ストレリチアです。こちらは、アルメリア・ストレリチア。で、僕達の事を御存知の様ですが・・・?」

「ワウッ、ワウワウッ(『祖霊』より御告げがありましてな。『英雄』殿とアルメリア様の事は少し存じております。しかし、此度の訪問は貴方達ではなく、そちらの若いのに用が御座いまして。)」

「クロとヤミに?」

「ワウッ、ワウワウッ(クロとヤミと言うのですか。その歳にして、ワシの全盛期に匹敵する『覇気』・・・。これならば・・・!)」

「ワンッ、ワンワンッ(えっ、そう?ま、まぁ、アルメリア様とアキトくんの弟分だからねー僕ら。)」

「ガウッ、ガウガウッ(なかなか見る目があるんじゃないかな・・・?)」

「すぐに調子乗らないの、クロ、ヤミ。そういう所直した方が良いぞ?」

「クロちゃん、ヤミちゃん。自信と慢心は違いますよ?気を付けなさいな。」

「「ワンッ、ワンワンッ(はいっ、アルメリア様っ!)」」


あれっ?

僕の立場は?

ま、まぁ、アルメリア様は『序列最上位』なんだから、仕方ないが・・・。


「こほんっ、と、ところで、ジンさん。クロとヤミにはどう言ったご用件で?」

「ワウッ、ワウワウッ(アキト殿は、『魔獣の森』の現状は御存知で?)」

「はい、一応把握しております。『白狼』達は、今現在、新たな『ボス』の『座』を懸けて争っているとか。」

「ワウワウッ、ワウワウッ(それならば話が早い。そちらのクロとヤミにも、その『ボス』争いに参加して欲しいのですよ。)」

「はいっ?」「ワンッ(えっ?)」「ガウッ(へっ?)」



◇◆◇



クロとヤミの小屋に場所を移して、事の詳細を聞く。

ジンさんは、クロとヤミよりも、さらに一回り大きな体躯をしていて、尻尾を含めた体長は3mに届こうか、と言った大きさだが、この小屋なら窮屈ではないだろう。

しかし、その大きさとは裏腹に、足取りに力強さが感じられない。

衰弱しているのは、一目見て分かったので、体を休められる場所に案内したのだった。


「体が辛いでしょう?横になりながらお話くださいな。」

「ワウワウッ(かたじけない、アルメリア様。)」

「よろしければ、これを飲んでみて下さい。クロとヤミにも与えている特製の冷製スープです。」

「ワウワウッ、ワウワウッ(ありがとう、アキト殿。うむっ。これは素晴らしいっ。力が湧いてくる様だ。)」

「ワンワンッ、ワンワンッ(それで、何で僕らに『ボス』争いに参加して欲しいの?)」

「ガウガウッ、ガウガウッ(別に恨んでないけど、僕ら一応『追放』された身でしょ?)」

「ワウワウッ、ワウワウッ(う、うむ。それを言われると弱いが、ワシにも立場があるしな・・・。とりあえず、話を聞いてくれぬか?)」

「ワンッ(うん。)」

「ガウッ(ええ。)」


クロもヤミも強いな。

まぁ、僕やアルメリア様に出会っていたからだとは思うが、『追放』された事を理解しながらも、そこにほの暗い感情は無い様に見える。

普通なら、恨み言のひとつも言いたくなるモノだが、僕が思っている以上に、2匹は立派な大人になっている様だ。


「ワォーンッ、ワウワウッ(少し前に、この森に多数の『侵略者』があってな。森の生存競争が激化したのだ。事態を重くみたワシは、『侵略者』の駆逐を決意した。しかし、何とか事態は収拾出来たのだが、ワシも歳だ。力の衰えたワシを、部下や子どもらが、『ボス』に力無しと判断して、後継者争いが始まったのだ。)」

「ワンワンッ(それは別におかしな話じゃないでしょ?)」

「ガウガウッ(そうだな。世代交代の時期に来ただけでしょ?)」

「ワォーンッ、ワウワウッ(ワシもそう思っていた。確かに部下や子どもらは、ワシの勢力を継承できるほどの力量は無いが、分裂して小規模な『群れ』を率いる事は可能だろう。ワシも、それを時代の変化として受け入れ、『ボス』交代の挑戦を受けて立つつもりだった・・・。しかし、『祖霊』の御告げがあったのだ。「『強き者』が『魔獣の森』を統治せねば、『白狼』に未来は無い」と・・・。)」

「ワンワンッ(『祖霊』?)」

「ガウガウッ(『白狼』に未来が無い?)」


緊迫したやり取りをするジンさん達をよそに、僕とアルメリア様以外は皆チンプンカンプンであった。

ティーネ達は、喜怒哀楽の様な感情は分かる様だが、言葉までは分からない。

アイシャさんに至っては、モフモフ同士がガウガウッ言い合ってる光景しかその瞳には写っていない。

まぁ、アルメリア様が(かいつまんで)同時通訳してるけど。


「ワォーンッ、ワウワウッ(『祖霊』はアルメリア様に近しい存在の様だ。ワシも詳しくは分からんが、光輝く『白狼』の姿をしておったな。ワシは本能的に『上位者』であると悟り、その言葉が事実なのだと理解した。)」

「ワンワンッ(アルメリア様に近しい存在なら納得だね。)」

「ガウガウッ(『白狼』に未来が無いってのも事実なんだろうな。)」


流石に知能は高いが野性動物だな。

本能的に理解する力が、『人間種』とはやはり違う様だ。


「ワォーンッ、ワウワウッ(『祖霊』の御告げにより、お主らの事も知った。それ故にお主らに会いに来たのだ。一目見て確信したぞ。アキト殿と共に育ち、ワシの全盛期に匹敵する『力』を持ったお主らならば、と。『追放』した身でありながら、何を今さらと思うかもしれんが、恥を忍んで頼む。『白狼』の未来の為に、お主らも『ボス』争いに参戦し、その『力』を示してくれぬか!?)」

「ワフゥ~(う~ん、話は分かったけど・・・。)」

「クゥ~ン(どうしようか・・・?)」

「・・・はいはい、お話は分かりました。しかし、クロちゃんとヤミちゃんにも考える時間が必要でしょう?ジンさんも大分お疲れのご様子ですし・・・。ここは一晩猶予を与えてはいかがですか?」


話が一区切りついたタイミングで、アルメリア様が間に入った。


「ワォーンッ、ワウワウッ(そう、ですな。アルメリア様のお言葉に従いましょう。)」

「「ワンワンッ、ワンワンッ(僕らも分かりました。考えてみますっ!)」」


う~ん、最早僕は『空気』だな。

とりあえず、ご飯の支度でもしに行くか・・・。

僕は、アイシャさん達を伴い小屋を出るのだった。



◇◆◇



アルメリア様は、ジンさんの世話をしている。

彼女がこの世界アクエラの者に干渉する事は基本的に無いが(僕やアイシャさんなどは彼女の教えを受けているが、この世界アクエラのレベルを逸脱する範囲ではないし、失伝した『魔法技術』や古代の『魔道技術』を伝授された事はない)、彼女には彼女の考えがあるのだろう。

僕らは、『シュプール』の中庭で食事を済ませ、ジンさんに小屋を譲っているクロとヤミ、そして僕を残して、それぞれの部屋に戻っていった。

ティーネだけは、僕の側に控えようとしていたが、アイシャさんが何やら説得して、渋々だが彼女も戻っていった。

クロとヤミの雰囲気を察したのだろう。

僕も、彼らが何か相談事があると思い、僕の部屋に2匹を伴うのだった。

彼らは大きくなったので、この部屋に入るのはかなりキツイが、今日は一緒に居てやろう。

僕は2匹をモフモフしていると、クロとヤミが語りだした。


「ワンワンッ(アキトくん、どうすれば良いかな?)」

「ガウガウッ(ジンさんが言ってる事は本当だと思う。)」

「う~ん、お前達はすでに決めているんじゃないかな?これに関しては、僕がどうこう言う事じゃないからね・・・。ただ言える事があるとしたら、『シュプール』を含めた『魔獣の森』を、お前達が守ってくれたら、僕としては安心だな。」

「ワンッ(『魔獣の森』を・・・。)」

「ガウッ(守る・・・?)」

「ああ。僕らは、『シュプール』に居られる時間はどんどん少なくなっていくし、その内『シュプールここ』を旅立つ時が来る。『祖霊』がどういう思惑で御告げを出したかは知らないけど、僕の弟分であるお前達が『魔獣の森』を守ってくれるなら、僕としては安心して任せられるよ。」

「ワンッ(・・・そっかっ!)」

「ガウッ(・・・うんっ!)」

「・・・ああ。さっ、今日は念入りに『ブラッシング』をしてやろう。僕の部屋でやると、イチロー(ホブゴブリン)達に叱られるかもしれないけど、特別だぞ?」

「「ワフゥ~(やった~!)」」


アルメリア様とも話していた、独り立ちの機会が向こうからやって来たのだ。

クロとヤミは家族同然だが、ペットと言う訳ではない。

自ら考え、自ら行動を起こせる、

2匹の巣立ちは、淋しくもあるが、同時に誇らしくもある。

ならば、僕は2匹を堂々と送り出してやろう。

いつもより、念入りに『ブラッシング』をしてやる。

晴れ舞台を、せめて格好良く飾ってやりたいからな。

僕も、アルメリア様の事を笑えないなぁ。

意外と、僕も『身内』には甘いのかもしれない・・・。



――――――――――――――――――――



クロとヤミとジンのステイタス。



名前:クロ

性別:雄

種族:白狼

年齢:3歳


レベル:250(固定)

HP:3000(2000)

攻撃力:3000(2000)

防御力3000(2000)

力:3000(2000)

耐久:3000(2000)

器用さ:2000(1000)

敏捷性:3600(2500)

素早さ:3600(2500)

知性:2000(1000)

精神:2000(1000)

運:3000(1000)

魅力:3000(1000)


魔素感受性:25(10)

魔法習熟度:0


(特記事項:『白狼』の変異種である『黒狼』。極めて低い確率で生まれる為、忌み嫌われ『追放』されるが、実はただの『隔世遺伝』。

特殊技能:威圧、遠吠え、覇気など)



◇◆◇



名前:ヤミ

性別:雄

種族:白狼

年齢:3歳


レベル:250(固定)

HP:3000(2000)

攻撃力:3000(2000)

防御力:3000(2000)

力:3000(2000)

耐久:3000(2000)

器用さ:2000(1000)

敏捷性:3600(2500)

素早さ:3600(2500)

知性:2000(1000)

精神:2000(1000)

運:3000(1000)

魅力:3000(1000)


魔素感受性:25(10)

魔法習熟度:0


(特記事項:『白狼』の変異種である『黒狼』。極めて低い確率で生まれる為、忌み嫌われ『追放』されるが、実はただの『隔世遺伝』。

特殊技能:威圧、遠吠え、覇気など)



◇◆◇



名前:ジン

性別:雄

種族:白狼

年齢:13歳


レベル:250(固定)

HP:2900(2000)

攻撃力:2900(2000)

防御力:2900(2000)

力:2900(2000)

耐久:2900(2000)

器用さ:1500(1000)

敏捷性:3500(2500)

素早さ:3500(2500)

知性:1900(1000)

精神:2000(1000)

運:2500(1000)

魅力:3500(1000)


魔素感受性:30(10)

魔法習熟度:0


(特記事項:『魔獣の森』の先代『ボス』。恵まれた身体と優れた統治力で『魔獣の森』の『白狼』達を束ねた猛者。

特殊技能:威圧、遠吠え、覇気など)



◇◆◇



補足

・『モンスター』や『魔獣』は、種族で固定レベルが存在する。『人間種』の様に、レベルを500まで上げ続ける事は出来ない。ただし、ステイタス上の数値の変化は『人間種』と同様にあり、環境によって変動する。

・( )の数値は、種族の平均的な数値である。主に『冒険者』が参考にし、依頼の難度に影響を与える。(その場所に現れる『モンスター』や『魔獣』の分布と数値を参考に、自分達の手に負えるかどうかを判断材料にする。)

・『覇気』は、『モンスター』や『魔獣』の『強者』が稀に発現させる事のある特殊なスキルである。『モンスター』や『魔獣』は、無意識レベルで微弱だが『魔素』による身体強化を行う。『覇気』はその上位スキル。系統としては、『魔闘気』と同じタイプのスキルだが、効果は『魔闘気』には劣る。『魔素』を扱うには、『センス』と、それ以上に『技術』が必要な為。ただし、『モンスター』や『魔獣』は、『魔素』との親和性が高い為、持久力的には『覇気』の方に軍配が上がる。(もっとも、その『個体』の『練度』にもよるので、一概にどちらが優れているとは言えない。)


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