第5話「浮気疑惑」Q編

 クラスメイトの愛実に呼び出され、放課後、彩子は空き教室に訪れた。

 そこには愛実を含め、数人の女生徒たちが待ち受けていた。

 彩子が入ると同時に、一人が教室の内鍵を閉めた。

「どういうこと?」

 訝しげに愛実を見る。すると、愛実の顔がみるみるうちに怒りに染まった。

「ここにいるメンバーを見て、なんで呼び出されたのか気が付かないわけ?」

 睨みつけてくる愛実に対し、彩子は小首を傾げた。

「まったくわからない」

 彩子の返事に、愛実が苛立ったように声を荒げた。

「あんたが私たちの彼氏を誘惑したからでしょ!」

「そうよ! わたし、見たんだからね! アキラと二人でデートしてるところ!」

「ワタシもよ。卓也と二人っきりで図書室で楽しげにしてたくせに。バレないとでも思ったの?」

 皆、口々に彩子を責め立てる。



 さて、怒る愛実たちに彩子はなんと言ったでしょう?


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る