あんたいとる！-untitled!- 3

Act:47『これは筆入れだよ？』

桜「京ちゃん、たこ焼き作ってみたよ！」

京「ほんま！？　楽しみ～！」

桜「家で作ってきたから、もう冷めちゃってるけど……」

京「サナちゃん！　冷めてても美味しいもんは美味しいやで！　……んまー！」

桜「よかった～♪」

京「ほんまに美味しいなぁ！　冷めてもめっちゃ美味しい！

　　どうやって作ったん？」

桜「京ちゃんに言われた通り作ったよ。それ以外は特に何もしてないけど……」

京「えー！　やっぱり女子力には敵わんなー！

　　ウチが作るより美味しい気ぃしてきたわ！」

桜「そ、そこまでかな？　でも、嬉しいな」にこ～

京「うわー！　笑顔もキラキラで敵わんわ～！！」

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智「手をあげるです」

悠「くっ……」

京「……こちょこちょ！」

悠「きゃはははっ！　ひゃっ、ひゃめてくださいー！」

京「なにしてたん？　急に手ぇ挙げて」

悠「ある映画のワンシーンを……って、く、くすぐるのやめてくださいー！！」

京「なはは！　反応良くてやめれへんー！」

智「……うるせーです」

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蛍「智、そういえばお前のこと、この前誰かが話してたぞ」

智「人の噂をするとは許せないです。誰です」

蛍「なんか、『抹茶をあげると喜ぶちっちゃな女の子』だって」

智「……その通りです。反論はないです。でもちっちゃいは余計です」

蛍「そ、そうだな……」

智「それを言う為だけにわざわざ会いに来たです？」

蛍「え、いや、そうじゃないけど」

智「……」

蛍「な、なんで嫌そうな顔するんだ……」

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唯「ピースします」

悠「はい」

唯「それを股に持っていきます」

悠「はい」

唯「くぱぁ」

悠「……あっ！」

蛍「『あっ』じゃねえよ！！　そもそも持っていくな！」

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悠「はぁー疲れた～……よいしょっと」

智「悠、机に変なもの置くなです」

悠「え？　これは筆入れだよ？」

智「ちっげーです。もっと変でうっぜーのです」

悠「……？」

智（浮き袋を置くなです。……腹立つです）

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桜「唯さんはメガネ、とっても似合うね」

唯「そうかな？　あまり言われたことがないかも」

桜「蛍には言われてないの？」

唯「言われたことないね」

桜「そうなの！？　……きっと照れて言えないんだね。恥ずかしがりやだから」

唯（彼の前ではあまりメガネをかけてないから、っていうのもあるかも）

―下校中―

蛍「……」

唯「……」

蛍「……なあ」

唯「なんだい？」

蛍「なんでメガネかけてるんだ？」

唯「特に、理由はないよ」

蛍「……？　そうか」

唯「……どうかな？」

蛍「え……何が？」

唯「……ううん、なんでもない」

蛍「……？」