メッセージ
オレは【始まりの街】への道中、モンスターたちに幾度となく襲われた?襲いに行った?のだ。
家賃と生活費を稼ぐ為にも……
変な芋虫や、ムカデのようなモンスターなんかも相手にした。巨大化してる虫の群れはもう見たくはない!!
しかしだ、そんな気味の悪いモンスターでも金は落としてくれた。中には意外といい金になったモンスターもいた。
「もう……芋虫とかムカデ…幼虫?そんなモンスターは勘弁だ!!」
スキルを一閃して切り刻むが、刃を入れたときのあの感触が……手に残る。
最早、地獄絵図であった。
嘔吐物が何度となく喉を通過しようと込み上げては、我慢する。
1日延々と狩をしながら道を下り次の日の朝方を迎え、【始まりの街】の光景が薄らと影となり見えるとこまで来たときだ。
メッセージを受信した通知音が鳴り響いた。
そのメッセージの送り主は【クラウド】であった。早速本文へと。
『よっ!!クラウドだ…数日ぶりだな?これを見れるって事はHPがゼロになってないって事だな!?【エスゴール氷山】はどうだった?なかなか手強いモンスターがいただろ?……っとまぁ、前置きは後にして……本題にと……公式サイトで発表があったんだ!!アップデートの日時が決まった!!内容はと言うと……その内容についてだが、クロユキと少し直接話したくてな!!ひと段落したらこの前会った【勇者たちが集うBAR】に来て欲しい!!あと…こっちに向かう時は一本連絡くれ!!オレも【勇者たちが集うBAR】に向かうから!じゃあ、またな!?』
「ふむふむ…アップデートが決まったと……そこでオレと話がしたい!?なんだ??まぁ良い……ちょうど【始まりの街】に向かってる最中だし……」
オレはこのクラウドからのメッセージの返事をすることに。現れた半透明のキーボードを使って打ち込みを始める。
『クラウド…久しぶり!!【エスゴール氷山】のモンスター……まぁ手強かったよ!んで今オレはシズがリアルの用事があるってログアウトしたから……【始まりの街】に向かってる最中なんだ!!今日の昼過ぎにはそっちに着くと思う。アップデートの内容……それは気になるな!?クロユキ』
これを送信し、また直ぐそこまで来ている【始まりの街】に向かって歩き出す。
そこから数分後……またメッセージを受信した通知音。勿論、送り主はクラウドだ。
『そうかそうか……手強かったか!?まぁ…あそこは推奨レベル45以上だからな!?……とまぁ、オレももう少しで【始まりの街】に着けそうだ!!多分…オレの方が先に着いてることだろう!?先に【勇者たちが集うBAR】に行ってクロユキを待ってるわ!!またな!!』
クラウドからの返信を読み、先を急ぐ事にする。
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