腸内環境を良くし便秘その他身体の不調を整えようという事で、最近「腸活」と言う言葉もすっかりメジャーとなりました。便秘や下痢と言った症状は大なり小なり日常的に悩まれている方は多いのではないでしょうか。

筆者は小さい頃からお腹が弱く、冷たい物を摂取すぎるとすぐお腹をこわしたり風邪はお腹にくる感染性胃腸炎にかかりやすい方ですが、日常的に下痢タイプか便秘タイプかと問われると便秘に悩まされる方です。運動不足、野菜不足が一番の原因だとは思いますが、手頃にお通じが良くなればとヨーグルトなどビフィズス菌や乳酸菌を毎日取る様にしています。

ただ、この善玉菌、やみくもに取っても意味はなさそうなのです。

最近TVの健康番組等でよく言われているので知っている方も多いかもしれませんが、善玉菌と言っても自分と合う菌、合わない菌があるので、ヨーグルトなどを食べる時も毎回違う物を食べるのではなく、同じものを2週間は取り続けて様子を見た方がいいそうです。

この話を聞いて納得しました。筆者は以前便秘対策にビオフェルミン錠剤を買ってみたのですが、毎日コツコツ飲んで一瓶飲み切っても便秘は全く改善されなかった事があるからです。また、風邪のシーズンにはよく感染性胃腸炎（ノロウィルスなどです）にかかり逆に下痢がひどくなるのですが、その時に整腸剤として出されたビオフェルミンを服用しても下痢はなかなか治まってくれませんでした。当時、「ビオフェルミン＝誰にでも絶対効く整腸剤」だと思いこんでいたので自分の腸内環境がよほど悪いのだろうくらいに思っていました。

ところが、です。ある時また感染性胃腸炎でかかりつけの内科にかかった所、医者がビオフェルミンをミヤBMという整腸剤に変えて出してくれたのです。これが、びっくりするほど効きました。すぐに下痢が治まったのです。他に薬が出されていたのでそちらが効いたのでは？とも一瞬思いましたが、調べるとそれは過去に感染性胃腸炎にかかった時、ビオフェルミンと一緒に出されていた薬と同じだった為、整腸剤としてはミヤBMが効いたとしか思えません。じゃあ今後もこれを服用すれば頑固な便秘も治るかもしれないのではないか？

＿＿当時筆者は便秘体質を治すため、涙ぐましい努力をしていました。コーラックは効きすぎてお腹が痛くなってしまう為、薬に頼らず食品でなんとかならないかと、コントレックスと言うまっずい水を飲んだり（ファンの方大変すみません硬質の水は身体にいいこといっぱいあります）、オールブランと言うまっずいブランをに食べたり（ファンの方非常にすみませんブランは身体に以下略）していたのですが、どちらも大量に摂取しないと効かない上にまずい（ファンの方以下略）ため継続する事が大変でした。そこで、サプリメント感覚で取れるミヤBMに期待したのです。ただ調べた所、ミヤBMは病院でのみ処方されるものでした。がっかりしましたがネットでいろいろ調べると、ミヤBMの成分は宮入菌と言う酪酸菌だという事がわかり、さらに調べると、なんと同じ成分を持つ市販薬があると言うじゃあーりませんか。それが「強ミヤリサン」なんです。保険が効かない市販薬のためちょっと値段がお高いのが難ですが、ドラッグストアやアマゾンで必要な時に気軽に買えるのはうれしい。処方薬のミヤBMはそれだけ欲しくてもいちいち病院に行って診察を受けないといけませんからね。

と言うわけで、買ってみました、強ミヤリサン！ミヤBMより1粒に含有されている宮入菌の量が多い為、これは効くのでは？と期待満々。アマゾンには錠剤の量が色々ありますが、「強ミヤリサン錠 330錠」タイプでほぼ一か月で飲み切る量です。

最初の一か月はかなりガス（要はおならですね）が多くなり恥ずかしく、またそれが原因で途中で服用をリタイアしてしまう人もいるようなのですが、筆者は腸内環境が良い方に変わっているんだと思って飲み続けました。すると全く初めてスタートした時は一か月飲み切ってからお通じが良くなり始めました。ガスもそのまま続けると２、3ヶ月目くらいからは気にならなくなります。それから半年ほどは毎日切らさず飲み続けました。現在はお高い事もあり、調子が悪い月は１瓶買って服用して様子を見る、と言うようにしています。

気になる「便秘が絶対に治るのか」ですが、アマゾンレビューを見ると劇的に治ったり他の症状も良くなった人、それほど変わらない人、かえって下痢がひどくなった人など様々です。筆者の場合はその時の自分の体調によります。他に運動など便秘対策をした覚えがないのに感動するくらいお通じの良い日が続く月もあれば、同じようにきちんと服用しているのに便秘がちになる月もあります。ちなみに、便秘がひどい時は内科で処方してもらったマグミットを服用しています。便を柔らかくするマグネシウムが主成分のお腹が痛くなりにくい便秘薬で筆者のようにコーラックは効きすぎて苦手と言う方にお勧めします。医師いわく、クセになりにくく薬価が安く消費期限が長いそうです。

筆者の腸体質が頑固なのかなんなのかは分かりませんが、強ミヤリサンを半年ほど続けて分かった事は、便秘を治したいなら強ミヤリサンだけに頼ってもだめで、普段の食事を野菜を多めに取るとか運動をすると言う事はやはり必要なようです。ただ、はっきり言える事は感染性胃腸炎の整腸剤としてはビオフェルミンは全く利かなかったので、筆者と宮入菌は相性がいいのだと思います。

ちなみに乳酸菌は、ヨーグルトなどで摂取しようとしても胃を通過する時に胃酸でほとんど死んでしまうそうです。その点宮入菌は胃酸で死なず、腸まで到達する事ができるとの事。だから余計に効果があったのかもしれません。ただ、冒頭で書いたように、個人個人によって合う善玉菌と合わない善玉菌があります。強ミヤリサンは万人にとって救世主ですよとは言えませんが、もし筆者のようにビオフェルミンが合わなかったという方がいたら、強ミヤリサンを一度、一か月試されてみてはどうでしょうか。