第6日目 2日目の休暇の過ごし方③

 ジェフリーに手を引かれて歩く私の後ろには何故か先程合流したフレッドが後をついて来ている。

・・・気のせいだろうか?何やら先程から背後で、鋭い視線を感じる。

う・・・き、気まずい・・・。

私は先頭を行くジェフリーに声を掛けた。


「あ、あの!ジェフリー様。」


「何だ、エリス。」


くるりと私の方を振り向くジェフリー。


「手を・・離していただけますか・・・?」


「何でだっ?」


何故かじろりと私を見るジェフリー。え・・?何で睨むのだろう?

「あ、あの・・・。もう逃げませんので・・・。」

まさか背後のフレッドの視線が痛いからだとはとても言えない。


「・・・分かった。」


ジェフリーは手を離すと、フレッドに向き直った。


「おい、フレッド。・・・お前・・何故俺達と一緒に行動しようと思ったんだ?」


うん、それは私も聞きたいところだ。


「お前・・・俺達の中で誰よりも一番エリスを嫌っていただろう?どういう風の吹き回しなんだよ。それに・・・・よくもアンディとオリビアが一緒にいたのに、2人の間に割って入れたよな?」


う~ん・・・。ジェフリーめ・・本人を前に随分はっきりものを言うなあ・・・。


「・・う・・・。」


フレッドが小声で何か呟いた。


「え?今何て言ったんだ?」


アンディがフレッドの近くに行くと聞き直した。


「だから・・違うっ!最初にオリビアと一緒にいたのは・・・・俺なんだっ!俺の方がアンディよりも先に彼女と一緒だったんだっ!」


フレッドは半ばやけくそのように怒鳴った。


「え・・ええっ?!そ、そうだったのですか?!」

驚きのあまり、外だと言うのに私は大声を上げてしまった。



「ああ、そうだ。今朝は・・エリス。昨日お前がオリビアのプレゼントを代わりに買ってきてくれただろう?それを持って・・オリビアの元を訪ねたんだ。そうしたら・・お前の言った通り、すごく彼女は喜んでくれて、それで2人で一緒に外出する事になれたのに・・・アンディがその後やってきて・・・。」


フレッドは悔しそうに下唇を噛む。


「オリビアを誘いに来たんだよ。あいつ・・・自分の方が後から来たくせに、俺に向かって、今日もオリビアは自分と一緒に過ごすから帰れと言い出して・・・。」


何それっ!アンディは一番のメインヒーローで絶大な人気を誇っていたのに・・そんなに嫌な男だったのだろうか?!自分の方が後からやってきて、フレッドを追い払おうとするなんて・・・信じられない男だ。


「うわあ・・何だよ、それ・・・。」


流石のジェフリーもこの話を聞いて顔を歪める。


「だけど・・・オリビアがそれではあまりに俺が気の毒だからと言って・・・3人でデートしようと言い出して・・・。それで一緒に出掛ける事になったんだ。」


おおっ!これは・・・ひょっとしてオリビアは『両手に花』の逆バージョンをやりたかったのだろうか・・・?それは・・フレッドに対してあまりにもエグイ!エグ過ぎるッ!

フレッドの話は、まだ続く。


「それなのにオリビアはいつの間にか俺の存在を忘れてしまったのか、アンディと腕を組んで歩きだして・・・・。そしてちょうどその時にお前達に会ったんだ。そしたらオリビアは・・・今度はお前を誘い出すし・・・。」


「「・・・。」」


フレッドの話に流石の私もジェフリーも言葉を無くしてしまった。・・・こんな話・・普通に聞かされればドン引きものだ。・・・だけど恋は盲目っていうしな・・。フレッドは腹を立てるどころか、明らかに激しく落ち込んでいる。


「・・・何処か酒でも飲みに行くか。」


突然フイと視線を逸らすとフレッドは言った。

お酒・・・。そう、このゲームの世界は18歳を迎えると成人扱いされる。なのでこの学園に通う学生は全員成人扱いなのだ。よってお酒を飲む事も出来る。

ゲーム中でもパーティーイベント等でヒーロー達がお酒を飲むシーンも描かれているのだ。


「あの・・・まだ夕方にもなっていませんけど・・お酒を飲みに行くのですか?大体・・こんな真昼間から・・開いている酒場はあるのですか?」


一応ダメもとで意見してみる。


「グウッ!そ、そうだった・・・っ!5時からじゃないとどの店もアルコールを提供していないんだったな・・・。よし、それまでは何処かで時間を潰そうっ!」


ジェフリーが勝手に1人で盛り上がっている。だけど・・・フレッドがいるなら・・私、もう必要無いよね?男2人でしみじみ話をしてお酒を酌み交わしたほうがいいんじゃないの?


「あ、あの~。ジェフリー様。モリス様。」


「「何だ?」」


2人同時に私を振り返る。


「フレッド様もいる事ですし・・・今日はこの辺りで私は失礼させて頂きますね。どうぞ白銀のナイト様、お2人でゆっくりお話しをされて過ごされるのが良いかと思いますので。ジェフリー様。本日はお誘いいただきましてありがとうございました。お陰様で充実した休日を送る事が出来ました。」

ジェフリーとフレッドは呆気にとられた様子で私を見ている。が・・・。

相手に有無を言わさないスピードで一気に話すと私は頭を下げて、逃げるようにその場を後に小走りで立ち去った。

ふう・・・。フレッドのお陰で助かった。しかし・・・フリートークモードの途中で逃げてしまったからなあ・・・。これでは数値が下がってしまったかもしれないが・・何、ゲームが始まってまだ6日しか経過していなのいのだ。まだ何とかなるだろう、うん!


 そして私は学園へ戻る為にブラブラとメインストリートを歩き始めた。

あれ・・・そう言えば、ゲーム開始後6日経過しているにも関わらず・・・残りの3人のメインヒーロー達にまだ出会っていないな・・・。


私は頭の中で残りの3人を思い出してみた。


1人は

「アドニス・ブラットリー」

まるで女性を思わせるかのような中性的な男性で、ヒロインに対しては一番サバサバした態度を取る男性だが、あるイベントでは命懸けでヒロインであるオリビアを助けたことがあり、一部のファンからは絶大なる人気を得ていた。


もう1人は

「エリオット・レーン」

剣術よりも魔術を得意とするキャラで、実は同じ学園に親同士が決めた婚約者がいたのだが、最終的にヒロインに陥落された人物である。ゲーム中、一番攻略難易度が高い人物であった。


最期の1人は・・・そこまで考えていた時・・・。

いたーっ!ついにもう1人の攻略対象キャラに出会ってしまった。・・・最も相手は私の事に気付いてもいないようだけれども・・・。

「エディ・マクレガー」

頭脳明晰で、剣術や魔術の腕よりもその優れた分析力で白銀のナイト達の軍師として活躍した人物。殆ど恋愛には興味が無く、ヒロインに告白する時も『私はひょっとすると貴女の事が好きなのかもしれません』と曖昧な告白しかしなかった人物である。

そのエディが・・・今私の目の前にある本屋さんの前で何やら難しそうな本を立ち読みしていたのである。そして小脇に抱えた数冊の本・・。

頭の上の好感度のハートのゲージは当然の如くマイナス100。


あれ・・・そう言えば・・さっき会ったジェフリーやアベル、フレッドの頭上には好感度のゲージが出ていなかったなあ・・。何故だ?

ひょっとして・・・ジェフリーとのフリートークモード中に現れたキャラだったか出現していなかったのだろうか?


 う~ん・・・・。それにしても・・・どうしよう。確かゲーム中では攻略対象キャラに会ったら積極的に挨拶しましょうとあったけれども、正直に言えば私は彼等とは出来るだけよろしくしたくない。

ただ彼等と好感度マックスにしなければこのゲームの世界から抜け出せないので、やむを得ず愛想を振りまいているだけなのだ。

 第一、エディは今は本を読むのに夢中。嫌われ者のエリスに挨拶をされて、嬉しい気持ちになる人間はいないだろう。

よし、ここは見なかった事にしてスルーしよう!


 そして私は下を向いて足早に通り抜けようとして・・・突然本を閉じて歩き出したエディに思い切りぶつかってしまった。


ドサドサドサッ!!


エディの腕から数冊の本が地面に落ちてしまう。ヒエエエエッ!!ま、まずいっ!!

慌ててしゃがむと全ての本を拾いあげる。


「・・・・。」


エディは何を考えているの一言もしゃべらない。

一冊ずつ本を手に取り・・・私は絶句した。

エディが落とした本は・・全て恋愛に関する手引書だったのである。


『女性を喜ばせる100の言葉』

『女性の心を掴む心理テクニック』

『デートの勧め』


「・・・・。」

私は固まってしまった。う・・・嘘でしょう?あの・・頭脳派で・・一番恋愛に興味が無さそうな、あのエディが・・・こ、こんな本を手に取っていたなんて・・・。しかも領収書が挟まっていると言う事は・・・これらの本をお買い上げに・・・。


「・・・見たのか?」


「み・・・見てませんっ!」

私の頭上で冷たい声が響く。こ・・・怖い・・。


「いいや、嘘をつくな。お前は落ちた本を全て汚れをはたいて、表紙を上にして私に手渡してきた。・・これで何も見ていないなんて・・・信じると思うのか?」


「す、すみません・・・。み、見てしまいました・・・。」

怖いっ!怖すぎるっ!ここは・・・正直に話さないと・・・後で目をつけられるかもしれないっ!


「ふ~ん・・・。所で・・見かけない顔だな。おい、帽子を取って顔を上げてみろ。」


半ば命令口調で言うエディ。何せ相手は『白銀のナイト』エリスの攻略対象である。

下手に反発せず、言う事を聞いた置いた方が無難そうだ。


「わ・・分かりました。」


帽子を外して、顔をエディに向ける。途端にエディが眉を寄せる。


「うん・・・?誰だ・・・?お前・・・何処かで見た事がある気がするな・・。名前は何と言うんだ?」


こ・・怖い。何、この異様な迫力は・・・。

「は、はい・・。エリスです・・。エリス・ベネット・・です・・・。」


「エリス・・・?ああ・・そう言えばオリビアに意地悪ばかりしている女がいると聞いたことがあるな・・・。よくオリビアに泣きつかれたことがある。今日もエリスに嫌がらせをされたと・・。」


え?嘘でしょう?その話・・・ゲーム中にはありませんでしたけどっ?!

確かにゲームの中ではエリスがオリビアに意地悪をするシーンは沢山あったけれども、オリビアは1人でそれを耐えていた。ところが・・・オリビアに嫌がらせをする場面をたまたま・・・・・。その時に一番好感度の高いメインヒーローがそれを目撃し、次々とエリスの悪事が明らかにされていく・・・という話のくだりなのだが・・え?オリビアは・・・ひょっとして白銀のナイト達に・・エリスの事を言いふらしていたの?!


「おい、どうした?急に黙り込んで・・・。」


エディが声を掛けてきて、私は我に返った。


「い、いえっ!何でもありません。それでは失礼致します。」


頭を下げて立ち去ろうとしたが、背後から呼び止められた。


「ちょっと待て。ベネット。」


あ・・・やはり・・・そうなりますよねエ・・・?

引きつった笑みを浮かべながら私は振り返った。


「は、はい・・・。何でしょうか・・・?」


そこへ突然液晶画面が表示された


『攻略対象が現れました。彼は何か悩みを抱えています。うまく話を進めて彼の相談相手になり、好感度を上げましょう。』


そこで画面は閉じてまった。え?う、嘘ッ!ひょっとして自分の言葉で話せと言う事なの?!そ、そんな・・・・。


「どうした。ベネット。顔色が優れないようだが・・・・・?」


「い、いえ。そんな事はありません。大丈夫ですよ。」

答えながら私はエディの好感度を確認する。・・・不思議だ。好感度はマイナス100を示しているのに・・・何故エディは今迄のキャラと違って塩対象では無いのだ?今だってエリスに対するこの態度は・・・まるきり普通に感じられる。

が・・・感情があまりにも・・・読めなさすぎるっ!


「そうか・・・なら少し付き合って貰えるか?」


俯きながら言うエディに私は驚いてしまった。え?まさか・・・本当にこのエリスに相談事でもあるの?!


「はい・・・私で良ければ。」

仕方ない。これはきっとゲームをクリアする為の必須のミッションなのだろう。

私はエディに付き合う事にした。




此処はとあるカフェ。

私は向かい合わせにエディと座ってコーヒーを飲んでいた。


「・・・私の事・・馬鹿だと思ってるか?」


「はあ?」


エディがいきなり訳の分からない事を言って来た。


「ま、まさか・・・頭脳明晰、戦略の神様と言われているマクレガー様をそんな風に思うはず無いではありませんかっ!」


「こんな本を借りたのにか?」


自嘲気味に笑いながら本をテーブルに並べるエディ。


「・・・はい。」


「実は・・オリビアに言われたのだ。私の事を好きと言ったわりにはちっとも自分に関する好意を感じられないと。私の事を好きなら誠意を見せてくれと言われて・・・。正直に言うと面倒くさいと思うのだが・・・この私に攻略できない課題は存在してはならない。だから、不本意ながらこんな本を買って・・・そ、その・・女性の心の心理を学ぼうと思って・・・だな・・。だが、いくら読んでも少しも理解出来なくて・・。」


最期の方は尻すぼみな声でエディは言う。

ははあん・・・。つまりは私に女心を教えて欲しいとでも言うのだろうか?


「・・・それ程悩まれなくても大丈夫だと思いますよ?」

コーヒーを一口飲むと言った。


「え?そうなのか?」


「ええ。まずはオリビア様のお話を良く聞いてあげて、その際にはオリビア様の話に同調してあげるんです。決して否定したりはせず、話しの合間には相槌を打つ事を忘れずに。仮に・・お二人でお出かけされてお食事にでも行かれた際は・・・オリビア様と同じ品物を注文するのです。女性は自分と同じ嗜好の異性を好みますから。後はさり気なくオリビア様のまねをしてみるとか・・取りあえず、今はこれ位しかアドバイスは出来ませんが・・・。」


そして顔を上げると・・・なんとエディの好感度がマイナス70になっていた。

う・・・嘘ッ!たったこれだけで・・・30も減った!


「あ、ああ・・・。そうなのか?ありがとう、世話になったな。」


エディは少しだけ口元に笑みを浮かべると言った。へえ・・・こんな風に笑う事があったのか・・。ゲーム中では彼が笑みを見せた事は一度しか無かったからなあ。


そして私はもう少しここで読書をしていくと言ったエディを残して、再び学園へ戻る為に駅へ向かって歩き始めた時・・・。


「おい!エリス!エディと・・・何を話していた?」


その声は・・・。

恐る恐る振り返ると、そこに立っていたのはアベルだった。そして彼の好感度を表す数値は40になっていた。


え・・・?ど、どうして・・・いつの間にこんなに数値が上がっていたのだろう?分からない、謎だ。私はそれとも無意識のうちにアベルの好感度を上げていたのだろうか?


私が返事もせずにあまりにもジロジロ見過ぎたせいか・・・アベルが頬を染めて言った。


「な、何だよっ!人の顔を黙って見つめたままで・・。」


「あ!も、申し訳ございませんでしたっ!」

慌てて頭を下げる。マズイマズイ!このゲーム・・・攻略キャラの好感度が上がると、逆に機嫌を損ねた場合はすぐに好感度が下がってしまう傾向にあるのだ。

この先はアベルに対しては注意しなければ・・。


「実は・・少しだけ相談に乗っておりましたので。」


「相談?どんな相談だよ。」


「・・・オリビア様の事についてです。」

う~ん・・・これ位ならいいよね?


「オリビアについて?一体どんな要件だよ。」


「・・・オリビア様はエディ様が本当に自分の事を好きなのかを・・疑っておりましたので少しだけアドバイスをしただけです。」


「ああ・・・オリビアか。ふん・・・全くくだらない話だ。」


え・・えええっ?!アベルの口から何やら爆弾発言を聞かされた気がする。


「全くあの女・・・俺達全員が自分に好意を持っているに決まってると勝手に思い込みやがって・・・。馬鹿々々しい。」


アベルは仏頂面で言うと、今度は急に笑みを浮かべると言った。


「エリス、今日の夕飯はどうするんだ?もし何も予定が無いなら一緒に食事に行かないか?俺・・・・いい店知ってるんだ。」


ええええ?!ま、まさか・・・あのアベルがエリスを食事に誘うなんて・・あ、あり得ないっ!


「どうした?呆けた顔して・・・。」


「あの・・・私と一緒に居たら・・・。」


「俺の評価が下がるって言うんだろ?そんなもの・・・俺には関係ない。」


そしていきなり私の左手を握りしめると言った。



「俺は、お前と食事がしたいんだよっ!」




・・・結局あの後、強引に押し切られる形で私はアベルに連れられて、レストランへと行き、そこで訳も分からないまま2人で食事を済ませた、その帰り道・・。


「どうだ?美味かったか?あの店。」


月夜に照らされた道・・・。

私の前を歩くアベルが振り向いて尋ねて来た。


「そうですね。とても美味しかったです。オーガニック料理なんて身体にも良さそうですしね。」


「ああ、そうだな。俺は・・よくあの店に行くんだが、誰かを連れていくのは今日が初めてだったんだ。」


「そうでしたか。そんな初めてに私を選んで頂いて光栄です。」

素直に感想を述べた。


するとその言葉を聞いてか、アベルが何故か顔を赤らめると言った。


「そ、そうか?それじゃ・・・この先も・・・お前を誘っても・・いいんだな?」


え・・・?何だかアベルの様子が今迄と違う。一体何故だろう・・・?私は頭の中でこのゲームで設定されていたアベルのプロフィールを思い出してみる。

そう言えばアベルの好きな女性のタイプは『自分よりも背が低い女性』と紹介されていたっけ・・・。


「エリス。お前・・・身長何㎝だ?」


不意に自分のすぐ側で声が聞こえたので、顔を上げるとそこにはアベルが今迄見た事も無いような目で私をで見下ろしていた。


「152㎝・・・ですけど?」


「そうか。」


アベルはそれを聞くと満足げに笑った。

そして彼の好感度は60を指していた—。












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