ある日のセッション

「私からみたあなたは、普段から、悲しいとか、さみしいとか、そういった負の感情をださないようにしている。そういった感情を押さえているために、あるときに極端な形でそれを解消しようとして、それが症状としてあらわれているように思えます。思えますというか、そうなんですよ」

「はい」

「そう言われてどう思いますか?」

「そうかなーって自分でもおもうんですけど、でも、それをどうにかしようということになると、どうしよっかって」

「感情を表現できるようになっていけば、症状も軽くなっていくと思います」

「たとえばイライラしてるときにイライラしてるようにふるまったら、まわりもイライラして、いい結果を生まないようにおもうんですけど」

「イライラしてることを直接表現しなくても、まわりの人はそのことを分かってくれるような、そういうやり方ができたらいいですね」

「はい。そうなったら、いいですね」

「そのことについて、次回からまた考えていきましょう」

「ありがとうございました」

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