Long Long Goodbye
雨宮夏樹
セールイ・チャイカ(イギリスのロックバンド)
イギリスのロックバンド。実質的にはシャノン・エドワーズとリコ・アルバーンのデュオ。1970年代から1990年代にかけて、音楽やファッションの面でロックシーンを牽引した。
1973年にアルバム『灰の小鳥(旧邦題:ロックンロールの妖精)』でデビューし、全英5位を獲得。幻想的なステージパフォーマンスとハードロックの激しいサウンドの対比によって話題を呼んだ。80年代からはスタジアムロックの路線へ向かう。日本でも人気が高く、1976年の来日では、ホテルの周辺にまでファンが押しかけ、身動きが取れなくなり、ライブの開始が1時間遅れた。
1985年に開催されたチャリティーコンサート「ライブ・エイド」は出演オファーを3度断っているが、同年リリースのアルバム『エンジェル・ノート』の印税を全額チャリティ団体に寄付している。
激しいメンバーの入れ替わりやグラムロック的なスタイル等によってマスコミとの関係は険悪で、1980年代にはインタビューやテレビ出演を拒否していた。一方、日本の広告やドラマなどには度々楽曲を提供しており、1990年のナゴム・ウヰスキー社のテレビCMにはバンド全員で出演している。
1993年、リコの死によって活動停止。バンドの特性上、翌年の追悼コンサート以降は一度も再結成されていない。
◼️シャノン・エドワーズ(1947-2019)
アイルランド出身。セールイ・チャイカではヴォーカル、作詞、アレンジを担当していた。小柄だが喧嘩っ早い性格で、1975年ごろ、ザ・フーのピート・タウンゼントと怒鳴り合いの喧嘩をしている所をジョン・エントウィッスルに目撃されている。1994年、セールイ・チャイカとしては初めて単独作詞・作曲したシングル「Long Long Goodbye」で全米・全英1位を獲得。バンドの活動停止後は歌手を辞め、プロデューサーとして活躍した。2019年11月26日、肺癌により死去。最後にメディアへ露出したのは、2019年始めに行われた日本の音楽雑誌『ENDLESS ROCK』のインタビューだった。私生活では1986年にマネージャーのナオミ・ササオカ(笹岡直美。福岡県出身の日本人)と結婚した。息子のトビー・エドワーズは養子。
◼️リコ・アルバーン(1948-1993)
ロンドン近郊出身のギタリスト。ロックバンド「セールイ・チャイカ」のメンバーとして最も有名。1971年、無名時代のクイーン(当時はスマイル)のライブでシャノン・エドワーズと出会い、バンドを結成。その後、シャノンの片腕かつ優れたソングライターとして次々にヒットソングの作曲を務めるも、1993年8月5日に自室で毒服自殺した。私生活では一度も結婚しておらず、プライベートを明かすこともほとんど無かった。
◼️ディスコグラフィ
『灰の小鳥』(1973)
『黄金の林檎』(1974)
『二つの海の伝説』(1975)
『セイレーン』(1978)
『ザ・ラスト・ワルツ』(1979)
『ピロー・トーク』(1980)
『グレート・バッド・ボーイズ』(1982)
『エンジェル・ノート』(1985)
『私を燃やして』(1987)
『ブラック・ダンス』(1990)
『マイ・ファースト・ラメント』(1992)
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