6ミリmilitary
発砲スチロール
第1話 良い歳こいてもごっこ遊びは楽しい
———どうしてこうなった。
今俺は迷彩服に身を包み、遠くからパシパシと聞こえる銃声に耳を澄ませている。
時折、身を隠しているドラム缶の向こうからガンガンと着弾の音が聞こえる。
だがドラム缶は空で、弾丸を防ぐには強度が全然足りないだろう。
じゃあ何故俺は撃たれてないのか、俺は生きてるのか、答えは簡単だ。
「っうわ、危ねぇ。」
様子を見ようとドラム缶から出した頭のすぐ傍を弾が、直径6ミリの球体が、はっきりと目視できた。
そう、撃たれているのは実銃ではない。エアガンなのだ。
そして今居るのは戦場ではない、平和も極まる日本の国内だ。
もちろん銃撃戦などしていない、これはサバイバルゲーム、ただの遊びなのだ。
なぜ俺がサバゲーをしているか、それは数日前に遡る。
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