彼女の忘れ物を取りに行くのに丁度良さげな位置に佇む彼氏。 脱ぎ散らかしたパンプスを足で揃えながら履く彼女。 交換したカバンが部屋に放置。 この二人が暮らす部屋の様子が、二人の生活ぶりが浮かんでくるようです。 そして最後の「忘れ物」。 きっと彼氏も近い将来、彼女と同じ「忘れ物」をするのでしょうね。その時が来たら。 そんな事を感じさせる素敵な短編。
「いってらっしゃい、気を付けてな」「忘れ物した――――っ」と、彼女はいつも戻ってくる。Uターンの使い方、うまいです。何度も忘れる彼女の最後の忘れ物は……。素敵なオチがいいです!