雷帝の軌跡⑩
王宮で始まった勇者クレスの反乱から世界蛇ヨルムンガルドの復活まで、一連の騒動は解決した。
ヨルムンガルドに取り込まれていたヘル、そして死んだと思われていたクレス・アストライアとグレン・フォルブレイズの傷は、まるで最初から何もなかったかのように治っていた。
未だ目を覚ましてはいないが、それでも生きていることにシズルたちは喜ぶ。
大英雄の無事を喜ぶ一方、遠く離れた王宮では今回の騒動の首謀者であるクレスを許すことなど出来るはずがなく、魔王を名乗るヘルとともに処刑の声が広がり始める。
そんな中で待ったをかける者がいた。
「俺は、クレス・アストライアの助命を願います」
今回の騒動を解決に導いた英雄グレンの息子であるシズル、それにフォルブレイズ家は、クレスの助命のために王都へと来ていた。
そして王国の天秤であるラピスラズリ家と、王国の大剣とも謳われるクライシス家。
そこにローレライ家も加わり、王国四大貴族のうち三つがシズル側に立った。
功績、そして実力的にもこの声を無視することは王族や他の木属性でも難しく、かといって無罪放免など許されるわけもない。
「……むむむ」
「……」
黙り込みながら、それぞれの顔色を伺い合う貴族たち。
そんな中で王国の宰相が口を開いた。
「……シズル・フォルブレイズよ。なぜ助命を願う? 元勇者という功績、と言うには今回のことはあまりにも罪が重いぞ」
「クレスは、たった一人で世界を守り続けていました」
未だ目を覚まさないクレスであるが、シズルは彼がこれまで何をしていたのかヴリトラから聞いた。
二十年近く前から、世界蛇ヨルムンガルドは復活を遂げようとしていたことを。
そしてそれをたった一人で防いでいたことを。
「それに、建国の母である光の大精霊アストライアも、クレスの死は望んでいないと思います」
ヨルムンガルドの存在に気付いたクレスと光の大精霊アストライアは、自分たちの身体を封印の依り代とした。
結果、アストライアはクレスに己の力のすべてを託して消えることになるが、それもすべては自身の子であるアストライア王国を守るためだ。
本来は大精霊がいなくなれば次の大精霊が生まれるのだが、クレスの中でその力を残しているためそれもなく、ただ力として残ることは、どれほどの恐怖だっただろうか。
決意したのは母として、この国を、人を守りたいという強い想いがあったから。
「勇者クレスを処刑にするということは、その中で眠る光の大精霊を殺すと言うのと同義です。アストライア様に対して、いったい誰がそのような役目を担えるというのでしょうか?」
「むっ……」
その言葉に宰相が目に見えて動揺する。
シズルの言葉が間違いでないことを理解しているからだ。
「彼がいなかったらこの国も、魔王領もすべて世界蛇によって滅ぼされていました」
「たとえそれが事実であったとしても、この国に牙を剥いたことには変わりはない」
相手はかつて、多くの神々の力をもってようやく封印できた化物だ。
クレスはただの人間でありながら、一人で二十年近くもの間、凄まじい苦痛に耐えてきた。
普通なら不可能な偉業と称えられてもいいだろう。
「……」
それは宰相もよくわかっていた。
なによりクレス・アストライアは宰相にとって子どものときから知っている友人だ。
彼がどれほどの善人だったかもよく知っているし、彼が生きているだけでどれほどの恩恵を王国が受けるか、よくよく分かっている。
だがそれでもクレスは『王国にとって』咎人で、その処分は誰かがやらねばならない。
そしてその役目は、長く王国の光も闇も担ってきた己の役目だと言いきかせて口を開こうとしたが、ローレライ公爵たちを目が合い言葉を飲み込む。
そして宰相が小さくため息を吐いたことで、場の空気が少し緩んだ。
「いかに反逆者であったとしても、さすがに建国の母である光の大精霊様と、その契約者を殺すわけにはいきませんか……」
宰相は国王を一瞥すると、国王はコクリと頷いた。
「それではシズル・フォルブレイズの助命を聞こう」
「っ――⁉ ありがとうございます!」
「ただし! これほどの事件を起こしたのだ。元勇者のクレスは国外追放。そして王位継承権を剥奪し、王族からも追放とする!」
それは、ほぼ無罪であるということと同意だった。
王国としてもクレスという存在は扱いかねるのか、判断に困ったことだろう。
とはいえ、おかげでクレスの命が助かったことにシズルがホッとしていると――。
「そして! シズル・フォルブレイズ!」
「……ん?」
突然名前を呼ばれたシズルは呆気にとられた顔で宰相を見る。
その隣では、ローレライ公爵やラピスラズリ公爵たちが愉快そうに笑っていた。
どうやら彼らはなにかを知っているらしく、嫌な予感がしたところで――。
「今回の功績を踏まえて、一人の貴族として独立することを認め、侯爵位を授ける」
「……は?」
「それに伴い、シズル・フォルブレイズは今後シズル・イシュタール侯爵として勇者クレスの代わりに魔族領イシュタール全体の統治を命ずる! さらにクレスの目付け役として、もし今後も反逆の意思ありと判断すれば王国の代わりに貴様が始末するように!」
こちらがなにも言えないまま、矢継ぎ早に情報を出していく宰相。
シズルが気付いた時にはすでにすべてが終わっていた。
フォルブレイズ侯爵家次男のシズルはいつの間にかイシュタール侯爵当主シズルとなり、魔族領を統治することに。
「……え?」
反論とかそういうことを一切することも出来ないまま会議が終わり、扉を出る。
すると近くで待機していたらしいルキナが慌てた様に近づいてきた。
「シズル様!」
「あ……ルキナ」
「あの、その!」
焦っているせいかしどろもどろになりながらも、必死に言葉を紡ごうとしていた。
そんな彼女を落ち着かせるように軽く肩に触れる。
「どうしたの? 俺のことなら――」
「グレン様が……グレン様が目を覚ましました!」
「っ――⁉」
その言葉に、シズルは思わず駆け出してしまう。
ヨルムンガルドに取り込まれていたグレンは傷こそ塞がっていたのだが、ずっと目を覚ますことがなかった。
原因は不明。
おそらく突然の出来事に精神が死を認識してしまったのではないか、というのが医者たちの見解だ。
このまま目を覚まさないことも覚悟して欲しい、そう言われていたのだが――。
「あっ……」
「おうシズル」
扉を開くと、母であるイリーナと義母であるエリザベートによって抱きしめられながら、いつものように笑う父の姿。
生死を彷徨っていた男とは思えないような快活な笑みを浮かべながら、シズルに気付いたグレンは軽く手を上げる。
「父、上……!」
シズルはゆっくりとした足取りで歩く。
そうしてベッドの横まで行くと、不意にその頭を撫でられた。
「よくあのバカを止めてくれたな。お前は、俺の自慢の息子だ」
「っ――はい!」
たったそれだけの言葉が重く、そして嬉しいもので、シズルの心が満たされていく。
すぐ隣で嬉しそうに泣く母とエリザベート。そんな彼女たちをグレンは再び抱きしめた。
プライドの高い義母も、そして母も子どもの前で泣くことは良しとしないだろう。
それがたとえ嬉しい出来事であっても関係ない。
シズルは軽く二人の婦人を見て、そして改めてグレンを見る。
「父上、ご無事でよかったです……とはいえ、このままだと俺は邪魔者ですね。ということで部屋から出ます」
「悪いな」
「いえいえ……それではごゆっくり」
軽い口調でグレンにそう告げると、シズルは扉の外に出る。
そうしてゆっくりと扉にもたれかかるように座り込み――。
「良かった……」
一人静かに涙を流すのであった。
クレス・アストライアが目を覚ましたという報告を受けたのは、それからすぐのことだった。
まるで友人であるグレンを斬った贖罪であったかのように、父が目を覚ますまで待っていたようなタイミングだ。
「うわ……凄い人」
シズルがクレスの部屋に近づくと、すでに目が覚めたという噂が広まっていたらしく、彼の部屋の前には人だかりが出来上がっていた。
ここで自分が姿を現せば、また貴族たちが騒がしくなりそうだ。
そう思って少し距離を置いていると、遠くから車椅子で近づいてくる父の姿が見える。
グレンの車椅子を押すのは母であるイリーナ。横ではエリザベートが歩いていた。
かつて足が動かない母の車椅子を押すのは、グレンの役割だったはずだ。
今はその逆で、イリーナがグレンの車椅子を押していた。
「母上……」
父の背中を押す役目は誰にも譲らないという、イリーナの気持ちがシズルにも強く伝わってきた。
そんな母の姿を見て、シズルはなんとなく目頭が熱くなる。
「ぐ、グレン様⁉」
「なぜここに⁉ まだ目を覚ましていないという話では⁉」
グレンが目覚めたことを知る者はいなかったらしく、クレスの部屋に集まってきた貴族たちは焦ったような声を上げる。
どうやらあまり良い理由で集まったわけではないらしい。
「よおテメェら。揃いも揃って人のことを珍獣でも見るような目で見てくるけどよ、俺はそこに用があるからどいてくれや」
「あ、ははは……もちろんですとも」
「そ、そういえば大切な仕事がまだ残っていたのだった……」
グレンが睨み付けると、貴族たちは蜘蛛の子を散らすような勢いで離れていく。
どう見ても珍獣ではなく猛獣を見たときの反応だ。
「さてっと……おいシズル! テメェもそんなところにいねぇでこっち来い!」
「あ、はい……」
シズルが近づいてきたことを確認したグレンは、そのままイリーナに車椅子を押されてクレスの部屋の中に入っていく。
それに付いて行くと、並んだベッドの上で横になるクレスの姿があった。
長い間寝たきりになっていたクレスは最初に出会った時に比べて痩せこけている。
しかしそれでもどこか憑き物が落ちたような穏やかな表情なのはきっと、長く戦い続けていたすべてに終止符を打つことが出来たからだろう。
「やあグレン」
「おう……ずいぶんと色々やってたみたいだな」
「あはは、まあね」
二人はそれだけ言うと、しばらくお互いを見合って黙り込む。
部屋にはそれなりの人数がいるが、しかし誰も言葉を発しない。
なぜなら、今この瞬間は『英雄』と『勇者』の二人のための時間だとみんなわかっているから。
そんな静寂を最初に破ったのは、やはりグレンだった。
「ったく、なんでそんなになるまで一人で思いつめるかねお前は」
「だってグレンには家族がいたからさ。これ以上僕の我儘に付き合わせるわけにはいかないと思ったんだよ」
呆れた様子のグレンに対して、若干拗ねたような表情をするクレス。
それはまるで長年付き添ってきた兄弟のようだった。
「お前も家族みたいなもんだろうが」
「……そう、だね。グレンは僕にとって一番の親友で、家族みたいなものだった」
「わかってんじゃねえか。だったら遠慮なんてせずに最初から頼れよ。中途半端なことすっから、俺が斬られる羽目になったんだろうが」
「……ごめん」
「謝んじゃねえよ馬鹿が」
まるで冗談のようにグレンは自分の斬られた腹部を叩く。
そこには未だに深い傷跡が残っているはずだ。なにせ生死を彷徨うほどの傷で、決して冗談交じりに話せるようなものではない。
だがしかし、グレン・フォルブレイズというのはそんな『普通』からは大きく外れた英雄だ。
本来なら悪態を吐いて然るべき状況でも豪快に笑い飛ばしてしまう。
カッカッカ、とグレンは快活に笑いながら、ベッドの上に座るクレスの背中をバシバシと叩いた。
「うっ……」
「世界を救った勇者クレスに斬られた傷っつーなら勲章みたいなもんだ。だからよ、もしほんの少しでも俺に悪いと思ってんなら、今すぐ笑え」
「えっと……」
いきなりの要求に困惑するクレスに対してグレンは思い切り彼の両頬を叩く。
「ぃっ⁉」
バチンなどという可愛らしい音ではなく、ドゴンッという凶悪な音が部屋の中に響き渡った。
痛みで顔をゆがめたクレスの頬は真っ赤に染まっていて、とても勇者とは思えない表情だ。
「ま、これでチャラってことにしておいてやるよ」
「はは……君って本当に、なんというか……」
呆れたような、嬉しそうな、そんな色んな感情が織り交ざった笑い。
「ようやく笑ったな。んじゃ、俺の役割はこれで終わりだから、あとはのんびりしてな」
「うん……ありがとうグレン」
「おう」
それだけ言うとグレンはイリーナに向けて軽く手を上げる。
母は車椅子に手を付けると、そのまま部屋の外へと向かって行った。
残されたシズルはというと、隣で部屋から出て行かないエリザベートを見て凄く気まずかった。
もっと言うと、なんで出て行かないんだろうと凄く怖かった。
「……えっと、義母上?」
エリザベートはガツン、カツン、と音を立ててゆっくりとクレスに近づいていく。
それが何故か処刑人が近づく音に思えて、シズルは自分のことではないのに背筋が凍る。
「え、エリザベート……さん?」
父と友人であるクレスはエリザベートとも知り合いだ。
年齢も近く、王族と上位貴族であることも考えたら、幼い頃からの友人であったという話。
そんな彼女の苛烈さは、クレスも良く知るところだろう。
だからこそ、クレスはそんな義母を見ながら完全に顔を引き攣らせていた。
エリザベートがゆっくりと手を振り上げる。
「とりあえず、歯を食いしばりなさいっ!」
「――っ⁉」
凄まじい轟音。もはや英雄グレンの張り手が可愛く聞こえるレベルの一撃によって、クレスがベッドから宙を浮いて落ちてしまう。
見事な平手打ちだ。これ以上ないほど綺麗に決まったと、思わず感心してしまった。
そんなシズルの心境はともかく、彼女は掌をパンパンと軽く弾き、倒れたクレスを一瞥する。
「まあ、私からはこれくらいでいいでしょう」
「……これくらい?」
シズルはベッドの上で倒れるクレスを見る。かつて勇者と呼ばれた起き上がる気配がなかった。
「なにか?」
「いえ! なんでもありません!」
ギロリと睨まれて日和ったシズルは視線を逸らす。
そうしてエリザべートはそれ以上なにも言わず、黙って部屋から出ていった。
「……酷い目にあった」
「まあ、自業自得ということに、しておきましょう」
エリザベートが去ったことを確認したクレスは苦笑しながら起き上がる。
そしてシズルと向き合うと、頭を下げた。
「シズル君、色々と済まなかったね」
「……」
「僕は勇者と呼ばれる者でありながら、すべてを君に託してしまった」
「いいですよ。そのおかげで俺は、自分が生まれてきた意味を知ることが出来ましたから」
「そうか」
シズルの言葉の意味を、クレスが知ることはない。だがそれでも、彼はそこに込められた想いを受け取って微笑む。
「それに世界蛇ヨルムンガルド。あれを倒すのは俺の役目だった。ただそれだけです」
世界を滅ぼすためだけに生まれてきた蛇。そしてそれを倒すために生まれてきた自分。
シズルはただ一人、あの蛇の理解者であれたと思う。
だからこそ最期のとき、ヨルムンガルドは心穏やかにいられたのだろう。
「それに、今後クレスさんは俺の監視下に入ります。言っておきますけど、楽なんて絶対にさせませんからね」
「ああ、そうだったね……」
少し遠い目をしているのはきっと、この瞬間を迎えられるとは思っていなかったから。
クレスはシズルに世界を守ることを託した『先の未来』を見ていなかったのだろう。
だが、未来は訪れた。
「父は貴方を許しました。そして俺の家族もみんな許しています。だから一人で贖罪の気持ちを抱える必要なんてありません。その分だけ、働いてください」
「そうだね。これからは……みんなが笑える未来を作るために頑張ろうかな」
「なら――」
シズルは少しだけクレスから離れると、自分の影を見下す。
「まずは、ずっと貴方を支え続けてきたこの人が笑える未来を作ってくださいね」
その言葉と同時に、一人の女性が影から飛び出してくる。
「クレス!」
「っ――⁉」
ヘルはもう二度と離さないと言わんばかりに力強く抱き着く。
その姿はとても魔王と呼ばれるような人ではなく、ただ一人を想う女性の姿だった。
シズルは二人に背を向けて外に出る
「……アンタ、甘すぎるんじゃない?」
「そうかな? でもあの二人ならもう大丈夫だと思うよ」
「そう……まあいいけど」
影から少女の声が聞こえてきたので返事をすると、少しだけ彼女は呆れた様子だ。
そうしてルージュの気配が消える。
「甘いのはルージュも一緒だと思うけどなぁ」
かつて魔王を操り王国と魔族領を混乱に陥れた闇の大精霊。
そんな彼女によって家族も故郷もすべてを失ってしまったのが魔王ヘルだ。
だからだろうか、どうもルージュはヘルのことを気にかけている様子が所々見受けられた。
それは大精霊らしからぬ想い。本来の彼女たちは、自分の気に入った者以外には興味など持たない存在なのだから。
もっとも、それをあえて指摘する必要はない。変化というのは誰にでもあるのだから。
たとえそれが悠久の時を生きる存在であっても関係ない。
「変化、か……」
自分はこの世界に転生して、どんな変化があったのだろうかと思い、それが意味のないことだと思い直す。
なぜなら、変化というのは自分でどう変わったかを意識するのではなく、他社から見てどう変わったかが重要なのだから。
「シズル様!」
「シズル!」
「ルキナ、それにユースティアも……」
一人でそんなことを考えていると、二人が迎え入れるように近寄ってくれる。
変化という意味では、彼女たちこそいい方向に変われた存在だろう。
そしてきっと、自分も二人のおかげで変われたはずだ。
この自分のことをずっと見守ってくれる愛しい女性たちがいる限り、自分はきっと悪い方向へは向かわないに違いない。
思わず、彼女たちを優しく抱きしめる。
「あ、あのシズル様?」
「お、おい? その……みなが見ている前でお前……」
「ん……ちょっとだけ」
王宮の廊下ということもあり、周囲には貴族や騎士たちが歩いている。
彼らは突然の出来事に目を丸くしてこちらを見ているが関係ない。
今はただ、愛しい婚約者たちの温もりを感じていたいだけだった。
――――――――――――――
次話、ラストエピソード
本日18時に更新します。
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