第6話 骸骨魔女の遺品窟 6

「ふ、ふわぁあ…………つ、ついに、この僕に覚醒展開が……うう、思わず泣いてしまいそうだ……あ、あのジャックさん! それで! どんな力を貸してくれるんですか!?」

『ジャックでいい。んでもって、力ぁ? んなもん、割と最初から貸しているだろうが』

「…………え? あの、自分の内側に意識を集中しても、全然、力を自覚できなかったんですが、それは?」

『ああ、あの時は接続が悪かったからな。今はもう、わかるだろう? さぁ、ゆっくりと己の中に意識を沈ませろ。内側に、内側に、だ』

「わ、わかりました……」


 僕はジャックに言われた通り、意識を内側に集中させる。

 ゆっくり、ゆっくりと、水底に沈んでいくようなイメージで。

 すると、全てが自分で構成されているはずのその水底に、何かの異物を感じる。鈍く、光り輝くそれに手を伸ばすと、僕は脳裏に、今まで無自覚で使っていた力の詳細が浮かんだ。


 第一段階:解放。

 所有スキル《現実逃避》。種別:常時発動型。効果:精神ダメージの緩和。あらゆる苦難の中でも、現実から意識を逃がして、とりあえず体を動かすことが可能となる。


「………………あの、ジャック?」

『おう、分かったか?』

「わかったけど! 納得したけど! よくよく考えて、凡人極まりない僕がこんなに死にまくって自我が残っていることが異常だと思っていたら、これがスキルだったの!? え? 他には!? この状況を打開できるとっても素敵で! 格好良い力は?」

『あ? あるわけねぇだろうが、馬鹿。街盗賊に何を期待しているんだ、テメェは。あんな神話の英雄クラスの化け物にただの盗賊が勝てるわけねぇだろうが』

「んああああああああ!!! 駄目じゃん!!! じゃあ、駄目じゃん!!!」

『おいおい、落ち着けよ、皆人。なんの策も無いってのに、俺がこうしてテメェに声をかけているわけがねぇだろうがよ』

「…………へ?」


 とりあえず、僕はパイプ椅子に座り、カードへと意識を集中することに。


「どういうこと?」

『このチュートリアルダンジョンは、まぁ、テメェの予想通りに、試練であり、試験だ。その中で、テメェは大外れも外れな、この俺のカードを引いちまった。まったく、英雄や魔術師、化け物共のカードを手に入れていれば、少なくとも、こんなに死ぬ必要は無かったってのによ』

「え? はず……外れなの!!?」

『大外れだよ。なんだろうな? 逆にレアだぞ、俺みたいな外れを引く奴。普通はもっと、マシな魂の奴が渡るんだが、まぁ、運がねぇな、テメェは。よりにもよって、無彩のエキストラカードを引くなんてな。俺はいわゆる、英雄共に比べればただの端役もいいところだぜ』

「じゃ、じゃあ、その…………最初から、無理だってことなの? 僕は、運が悪かったから、クリアが不可能で――――」

『いいや、それは違う』


 絶望しかけた僕の心を、ジャックの声が叩き起こす。

 まるで、三流小悪党みたいなガラの悪い声だというのに、不思議と愛嬌があって、するりとこちらの信頼を勝ち取ってくるような、そんな声によって、僕の希望は蘇る。


『管理者は制約上、挑戦者に対して、絶対攻略不可能な試練を出すことは出来ない。そもそも、このダンジョンの難易度設定はランダムなんだが…………その中でも上位の奴を引きやがって。本当に運が無いな、テメェは』

「ジャック! 僕の心が喜んだり、落ち込んだりと忙しすぎるんですけど!?」

『おお、そうか。じゃあ、さくっと言うぞ――――まだ、攻略ギミックが残っている。それを、今から取りに行こうぜ』


 僕は、ジャックの指示を受けて、まず、朽ちかけた書庫に向かった。

 ええと、ここは探したけど、何もなかったはずだけれども?


『テメェは探し方が下手なんだよ。ほら、そこの塵の山、そう、一番高い山を崩せ。多分、そこに何かヒントがあるだろ』

「…………その、理由は?」

『ここで死んだはずの冒険者の死体が無い。血痕も見当たらねぇ。何故だ? 恐らくは、ヒントになりすぎるから除外されたんだな。テメェの血肉や漏らした跡が勝手に消えるから、勘違いしているかもしれねぇが、意味のない違和感なんて存在しねぇ。考えろ。どうして、手帳の血痕は残すのに、この床や、周りにあったはずの血痕、死体を消すのか』

「…………あ、これ」

『分かりやすいからだよ。最後の最後、ドジ踏んでくたばった冒険者が、他の同業者への嫌がらせとして、どこに隠したのか、をな』


 塵の山から発掘されたのは、ぐしゃぐしゃに丸められた紙片だった。

 所々に血痕が付いているが、辛うじて、中身が読める。乱雑に、決して綺麗と呼べない前任者の字で、その紙片にはとあるメモが書かれていた。


『【骸骨魔女】の遺品窟。英雄騎士の童話? 妹のアンデッドが居るのか? 美人の妹に嫉妬するなんざ、性格が悪い。妹を救いに来た英雄騎士をアンデッドに変えて、妹に使役させる。最低の行いだ。俺も褒められた人間じゃねーが、こいつは外道すぎる。対処方法は? 聖なる油で燃やせばいいだろう。静謐なる粉が効かなかった場合は、それで対処だ。英雄騎士が妹を解放するために、妖精から託された『安らぎの音色』が見つかればいいんだが』


 気づかなかった。

 少なくとも、僕には、最初からここにあると確信して探さなければ見つけられなかった。そもそも、塵の山の中に何かが隠されていたとして、それがこの状況を打開できるなどとは、欠片も思っていなかったのである。

 だが、これは、ひょっとして?


『まだまだ観察力が足りてねぇな、皆人。ほれ、手帳のページが丁寧に破られた跡があるだろ? よーく見ないと分からないかもしれねぇが、今後もやっていくなら、こういうことを見落とすな。んで、ここまで情報が揃えば、大体わかったよな?』

「…………ああ」


 【骸骨魔女】という、屍を操る魔女。

 性格の悪い魔女。

 そんな魔女に敗れ、浄化が通じない恐るべきアンデッドとして動かされる、英雄騎士。あの、青騎士。

 青騎士を操るように設定されているのは、妹のアンデッド。

美しき銀髪の人形。

 そして、『安らぎの音色』…………性格の悪い魔女が、仮に、英雄騎士から奪った物があるとすれば。それをどう使うのか、考えれば、答えは自ずとわかる。

 そう、繋がった。


「寝室へ行こう。あのオルゴールこそが、最後の攻略ギミックだ」

『おうとも。答え合わせに行こうぜ』


 僕は、学生服のポケットにあるカードの感触を確かめると、ぎゅっと、棍棒を握りこんで、大きく息を吐く。

 不思議な話だ。

 先ほどまでは、限界の限界まで僕の精神が摩耗していたというのに。こんな、こんなあっけなく転がり込んできた希望一つで、体を苛む無数の違和感すら消し飛んでしまうのだから。



●●●



「そういえばさ、ジャック」

『んだよ?』

「色々詳しいけれど、僕にそういうのを教えてもいいの? その、管理者とか、攻略のアドバイスとか。運営側の人だったら、問題行動として怒られるんじゃないの?」

『はっ、この期に及んで他人の心配とは随分と余裕だな、テメェは』

「余裕じゃないよ、全然。だから、最終決戦に挑む前に、少しでも不確定要素を消しておきたいだけ」

『そうかい。んじゃあ、安心しな。俺がテメェに口を出すのはルールの範疇だ。もっとも? このチュートリアルでここまで段階を解放させた奴なんざ、後にも先にもテメェぐらいかもしれねぇがな。まったく、変な臆病さと諦めの悪さ、ついでに俺のスキルがここまで悪質に噛み合うなんてよぉ。ちなみに、諦めてもなんら問題なく日常に帰れるぜ? おまけに、時間はそんなに経っていない。試練中は管理者がダンジョン内の時間を極端に停滞させているからな。今すぐボタンを押して現実に帰還すれば、今日の夕飯には間に合うぞ?』

「それは良いことを聞いた。ありがとう、ジャック――――今日の夕飯は、祝杯をあげるためにちょっと良い店に、自腹で外食しに行くよ」

『…………へっ、この馬鹿野郎が』

「馬鹿じゃなければ、こんなことやってないさ」


 僕はジャックと他愛ない言葉を交わしながら、どんどんダンジョンを進んで行く。

 地下三階。

 長く、うねる道を下った先にある大空洞。

 そこに辿り着いた時、僕は迷わずオルゴールの蓋を開けて、そのメロディーを空洞内に響き渡らせた。


『距離が遠いほど解呪の時間はかかるだろう。だが、近すぎれば戦闘に巻き込まれて、最後の手段であるオルゴールが砕かれる。つーことで、時間稼ぎ、行けるか? なんか、あの物騒な英雄騎士様がこっちに突撃してきているけど』

「このオルゴールの影響かな? 【骸骨魔女】とやらが、もしもの時に備えて、音に反応して、音源を砕こうと残された彼の意識を強制させるのかも?」


 ああ、でも、と言葉を繋げて、僕は恐るべき速さで距離を詰めてくる青騎士を見据える。

 何故だろうか? 少し、残念に思うのだ。だって、本来であれば、僕には青騎士の行動を止めることなんてできないだろう。

 生前の彼であれば、僕は幾千幾万と戦っても、絶対に勝てないと分かる。

 アンデットとして、一定の行動の自由があった前回の戦いでさえも、防戦一方。防御に徹すれば、なんとか、オルゴールの起動時間を稼げるかな? と、分の悪い賭けを行うような気分でこの戦場に来たのだ。

 だが、今は。

 【骸骨魔女】が残した、強制命令でオルゴールの破壊を第一とする彼ならば。


『こ……わ、す』

「不思議だな、青騎士。今までで一番、怖くないよ、お前」


 迫りくる豪風の如き、大剣の一撃。

 遠距離攻撃ではなく、近距離で僕と間合いを肉薄し、確実にオルゴールを破壊せんとうる行動。けれどもそれは、遠距離攻撃という前哨戦を、僕相手に放棄したということ。

 そして、僕は接近戦に限るのならば、何千回と戦ったお前相手ならば、少しだけは自信があるんだよ。


『…………よくもまぁ、ついこの間まで、甘ったれのクソガキだったテメェが、ここまで鍛え上げたもんだな』

「鍛えてなんていないよ。ただ、慣れただけ。こんなの、技術ですらない。慣れだよ。死に過ぎて、慣れただけ。誇れるような事なんて、何もないさ」


 荒れ狂う剣閃の嵐。

 僅かでも触れれば、肉が砕ける剛剣。

 オルゴールを、僕ごと砕くための荒々しい攻撃。

 だからこそ、防戦に徹するのであれば、接近戦。さらに付け加えるのならば、超至近距離こそが、青騎士の猛攻に対処する唯一の手段である。


「僕ではお前には勝てない。きっと、強制命令によって、思考が狭窄して、清流の如き剣を振るえなくなったお前ですら、僕は決定打を与えられないだろう。でもさ、長い間ずっと、僕の悪あがきに付き合ってくれたお前だからこそ、言ってやる――――この程度だったら、いくらでも付き合ってやる、とね」


 抱き合えるような、触れ合えるような距離で、相手の意思の動きを感じ取り、予測して、無駄なく動く。さながら、社交ダンスのそれの如く。

 ステップを踏み、踊るように。

 どれほど荒れ狂う台風だったとしても、その中心は凪いでいるように。

 静かに、ただ静かに。

 寄り添うように僕は無駄なく動き続ける。

 左手に持ったオルゴールで、ヘイトを管理して。

 右手に持った棍棒で、添えるように相手の動きに合わせたささやかな干渉を。


『――――止まってください、騎士様』


 やがて、どれだけの間、それを続けただろうか?

 少なくとも、十分は経っていない。流石に、色々大言を吐いた僕であるが、十分以上、青騎士の動きに付き合うほどの体力は無い。

 故に、正直に言えば、早々に目論見が成功したのは、僥倖だった。

 僕でも、ジャックでもない声が空洞内に響き、その言葉と共に、青騎士の動きが、ぴたりと止まった。


『もう、いいのです。もう、戦わなくとも。何もかも、終わった後なのですから』

『…………あ、ああ、あああ』


 きりきりと、何かが引き絞られる音と共に、銀髪の人形が動く。

 ぎこちなく、けれども、少しでも近くに、という風に歩いて、止まった青騎士の隣に寄り添う。青騎士は、寄り添われたことにより、いくらかの正気を取り戻したのか、上手くように何かを呟いた後、大剣を離して、そっと人形の顔に、手を添える。


『そこに、いた、のか』

『ええ、ええ…………ずっと、お傍に』


 かくして、悲劇は終わる、というわけだ。

 僕は呼吸を整えながら、二人の様子を眺める。

 【骸骨魔女】という性悪魔女に人生を狂わされて、傍に居たのに何もできず、恐らくは、長い時間を経て、ようやくこの二人は終われたのだ。

 ………………これで、良かったのか? いや、これが最善である。出来れば、もうちょっと死なずに済んだかもしれないが、恐らくは、これが想定されたエンディング……だが。そうだな、うん。


『ふぅー、テメェの中に居るたびに思うんだが、よくもまぁあんな動きが出来るもんだな? 正気の沙汰とは思えねぇ繰り返しで、凡人がここまで至るかと感心したぜ。んじゃ、感動の再会も済んだし、俺たちもさっさと先に――――』

「いや、まだだ」

『……あん?』


 賢い者であるのならば、このまま進むべきだろう。

 この二人の終わりに、何か言葉を挟むことなど、無粋極まりないことだろう。けれど、やはり、僕はとてつもない馬鹿で、だからこそ、言うべきだと思ったのだ。


「おい、青騎士」

『…………わた、しは、きみ、に…………すま、な――』

「ちげぇよ、剣を持て。構えろ。最後の最後だ、一回ぐらい、本気で相手してくれてもいいだろう?」


 僕は棍棒を青騎士へと向けて、身の程知らずの言葉を吐く。

 何千回も殺されておいて、意識が混濁とした状態で、青騎士にとっては最弱と呼んでも過言ではない状態で、打ち倒すどころか防戦が精々だったというのに、どの口がそんなことを言うのだと、きっと僕の愚行を見ている者は呆れているだろう。

 でも、けれど、気に入らなかった。

 僕と青騎士の終わりが、タイムアップなんて、認めない。


「本気で、戦えよ。英雄騎士」

『………………すま、ない。ミレイユ…………少し、離れて、いて、くれ』

『騎士様?』


 かしゃん、と青騎士が動く。

 恐るべき大剣を構えて、今まで定まることのなかった意識を僕に集中させて。

 何千回との戦いの果てに、ようやく、僕は青騎士と対峙した。


『青竜騎士団。三番隊、隊長、アレン・グロッグズ。一身上の都合により、この一振りに全身全霊を込めて、お相手しよう』

「ただの男子高校生、鈴山皆人だ」


 長く言葉を交わす必要なんてない。

 僕は呼吸を整えて、己が最善と考える形で棍棒を構える。

 けれど、何千回と重ねた戦いの記憶を思い出しても、今、眼前から放たれる迫力は体験したことが無かった。

 予測は出来る。

 上段からの、なんの虚飾もない全力の振り下ろしが来るであろうと。

 その一撃はきっと、今までのそれとは比較にならない一撃であると。

 凡才貧弱の身の上である僕では、到底防げない一撃であると。

 だが、緊張は無かった。

 諦めるつもりも、無かった。


『行くぞ』


 来い、などと答える暇は無かった。

 空気が弾ける音など、まるで感じなかった。

 荒々しい太刀筋なんて、青騎士にとってはまるで本気ではなかったのだろう。本来の剣筋は清流の如く静かで、けれど、落雷の如く凄まじい。

 余分な衝撃波などは一切生じず、僕のみを両断するその一振り。

 僕からすれば、瞬くほどの間に閃光が迸ったようにしか見えなかった。

 だから、驚いたんだ。


『――――見事』

「は、ははは」


 僕が棍棒で、その一撃を逸らすことが出来たなんて。

 いや、当然の如く、僕が動かした棍棒は砕けるどころか、半分以上が消し飛んで。僕も不用意に手を出した代償として、左半身が猛烈に痛く、その上、左手は親指以外全部折れて、上腕部分も愉快な骨折具合になっている。

 しかし、それでも――――――僕は、膝を着くこと無く、最後まで青騎士と対峙していた。


『己が愚行の果て。魔女の姦計に嵌められ、己だけでなく、部下さえも巻き込んだ、恥ずべき最後だった。だが、貴公のおかげで、最後の最後、騎士として最低限の誇りを取り戻せた。感謝する。ああ、そうとも、これで、彼女の騎士として、私は…………』

『騎士様…………』


 全身全霊とは文字通りの意味だったのだろう。

 その一振りが終わった後、青騎士は大剣を落とし、その両腕が塵と化した。

 銀髪の人形は、青騎士の下に侍り、互いに寄り添い合うように身を寄せ合って。

 やがて、他のアンデッドと同様に、塵になって消え失せた。

 まるで、最初から何もなかったかのように。


『皆人。テメェは馬鹿だが。だからこそ、すげぇと思うぜ?』

「うん。僕もさっきは、我ながら超すげぇって思ったよ。代わりに、腕が痛いけど」

『…………痛いで済むのか、それ?』

「いやだって、泣きわめいても痛みは変わらないでしょ?」

『やっぱテメェ、大分頭がいかれてやがるな、おい』


 二人の最後を見届けた後、僕らは先を目指す。

 腕は痛むが、今は、リスポーンする気にはならない。

 さぁ、先に進もうか。



●●●



 チュートリアルダンジョン:骸骨魔女の遺品窟。

 難易度:B。

 リスポーン回数:7486回。

 エンディングランク:A。ベストエンド。


 カード名:悪魔を盗んだ男。

 種別:エキストラ。

 解放段階:第三段階、到達。


 個人名:鈴山皆人。

 判定:合格。

 リザルド後、ターミナルへ転送します。

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