09:コミュニケーション
機体から降りる
整備士6「お疲れ」
パイロット6「つかれましたよ・・・」
整備士6「じゃぁ、モニタ変えておくから」
パイロット6「お願いします」
整備士6「いや、悪かったね」
パイロット6「ん?」
整備士6「こっちの整備ミスだからね」
パイロット6「テストですからね」
整備士6「そういってもらえると助かる」
パイロット6「でもアニメのロボットってシステムトラブルなんてないですよね」
整備士「そりゃぁ・・・そんなので話の進行を止められないからね」
パイロット6「まぁ、関係ないか」
整備士「ロボットのトラブルを見て楽しめる人なんていないだろうね」
パイロット6「まぁ・・・かな」
整備士「休憩したおいで」
パイロット6「はい」
パイロット5「お疲れ」
機体を預けたパイロット5が歩いてきた
パイロット6「お疲れ、パイロット4は?」
パイロット5「あれ?まだ降りてこない?行ってみる?」
パイロット6「うん」
整備士が2人がかりで機体からパロット4を降ろしていた
パイロット5「どうしたの?」
整備士4「ドールの損傷がひどくて動けないんですよ」
パイロット5「ん?もしかして弾道ミサイルとか近接戦闘の衝撃で?」
オペレータ4「多分そうかな・・・アンドロイドに痛覚のセンサーなんてついてないからね」
パイロット6「自分が壊れてもわからないのか・・・」
パイロット5「特殊部隊の作戦行動中もそんなものだね」
パイロット6「え?なにそれ?」
パイロット5「薬で痛覚を麻痺させるから作戦中に腕とか足がもげたまま行動してる」
パイロット6「なに?それ」
パイロット5「ん?それが普通だよ、私の右足も・・・義足だし」
パイロット6「・・・そっか、今度見せて」
パイロット5「は?」
パイロット6「興味があって・・・だめ?」
パイロット5「ダメではないけど」
パイロット6「でも、普通の足より義足のほうが使えそうじゃない?」
パイロット5「・・・ははは、機械の足はそうだけどね、体と機械の接合部分って弱いんだよ」
パイロット6「あ・・・あるほど」
パイロット5「だから、走るのも負担が大きくて」
パイロット6「そうなんだ」
パイロット5「ま、走れないだけで不自由はないけどね」
パイロット6「で、パイロット4は」
整備士4「ベッドタイプのカートのせるので運んでもらっていいですかね?」
パイロット5「は?」
整備士4「ランチタイムは一緒に過ごすように指示が出てるらしい」
パイロット6「そうなんだ」
整備士4「そのあとは体の損傷を直しながらパイロット6とコミュニケーションを取れと」
パイロット4「了解」
パイロット6「いろいろききたいことがあるんだよね」
パイロット4「はぁ?・・・私がききたいのですが」
パイロット6「時間ってどれくらいあるの?」
オペレータ6「午後はフルタイムで使っていいけど」
パイロット6「へへへ」
オペレータ6「あれ?いいの?」
オペレータ4「問題ありませんよ、博士の意向です」
オペレータ6「でも、機密事項じゃ?」
オペレータ4「そのためにパイロット6を採用してるみたいです」
オペレータ6「そうですか・・・」
パイロット6「え?」
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