巫女の日
勝利だギューちゃん
第1話
3月5日
毎日、いろいろな日がある。
たいていは、語呂合わせ。
サンゴの日・・・
そして、巫女の日。
巫女・・・巫女・・・
神様に仕える存在。
それだけに、制約も多い。
子供の頃は、清楚なイメージがあった。
しかし・・・
「そこ、うるさい」
今日も、うちの巫女は、元気だ。
「元気じゃなきゃ、出来ないわよ。この仕事」
お疲れ様です。
しかし・・・
「ねえ、あそこにいる、蝶、何頭か連れてきてよ」
巫女は、鳥居を指差す。
全部じゃなくて?
「うん。適当に・・・」
適当って・・・
「君しか、空を飛べないでしょ?」
仕方なく、迎えに行く。
僕は、鳩。
本来は、神社は出入り禁止。
しかし、特例として、この神社に住まわせてもらってる。
「うん・・・モンシロチョウに、アゲハチョウ。キタテハ・・・」
蝶は死んだ人の魂と言われているが、いろんな種類がある。
「生前の行いによって、変わるんじゃない?」
例えば?
「純粋に生きたら、モンシロチョウ。腹黒く生きたら、カラスアゲハ」
さすがに、失礼な・・・
「じゃあ、この人たちを、あの世へと誘うわよ」
巫女がほうきを、天に上げる。
光が下りてきて、蝶を優しく包んだ。
「後は、お任せ。今日のお仕事終わり」
全国の巫女さんが見たら、怒るな・・・
巫女の日 勝利だギューちゃん @tetsumusuhaarisu
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