第13話:犬と味わう孤独
ようい、どん!
惚気ます!
我が家のいろは結構覚えの良い子で、「おすわり」、「ふせ」、「まて(微妙)」、「お手」、「おかわり」、トイレの場所、「走れ」と、ほぼ基本的なものは覚えることができたのですが、これを覚えさせる時のメンタルがしんどかったです。というのも、しつけに関する知識を持つ人間が家族で私以外にいないんですよね。
わ た し し か い な い ん で す 。
犬は感情を発することはできても話すことはできません。
こちらがいくら覚えてほしい言葉を繰り返しても、無慈悲に降りる沈黙。何を考えているのかわからない無垢な表情。
悩ましい独りでした。
それを乗り越えても私は、私自身に、「よくやったね」とは言いづらいのです。それが私の症状だそうです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます