飛んでいかないで、みーちゃん。

小鳥 薊

あとの祭り。

 みーちゃんの記憶を僕は拾い集める。

 一欠片、一欠片……散らばった君を掌にのせると、君の実体はもうここにはないのだと思い知らされる。


 みーちゃん、君が大好きだよ。


 君を失った後の方が君を愛しく思うのは不思議なことだ。


 ねえ、みーちゃん。







 冗談だよね。








 出ておいでー。











 もう、浮気したことも怒ってないから、さ。






 デブなんて絶対言わないよ。









 みーちゃーん……。

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