六畳半の死神
折戸理央
第1話?
「あぁ、また君? 久しぶりだね」
「三か月。そんなに長くないと思うがな」
「君の感覚からしたら、長くないんだよ。でも、君がいない間に季節がひとつ進んだよ」
「季節がひとつ進むのは、長いのか」
「長いよ。気が遠くなるほどにね」
「そうか」
そう言ったきり、ふたりは黙った。
「勘違いしないで、私は君を歓迎するよ」
「どうして俺なんかを歓迎するのか」
「だって君は私の友達じゃないか」
「変わった奴め」
「そんな変わった奴につきまとう君こそ”変わった奴”だね」
「好きでつきまとっている訳ではない」
「そうだったね、だって君は私の??だもんね」
薄暗い六畳半。
今日も白い壁紙はブルーライトを飽きずに反射している。
部屋にいるのは少女と死神。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます