六畳半の死神

折戸理央

第1話?

「あぁ、また君? 久しぶりだね」

「三か月。そんなに長くないと思うがな」

「君の感覚からしたら、長くないんだよ。でも、君がいない間に季節がひとつ進んだよ」

「季節がひとつ進むのは、長いのか」

「長いよ。気が遠くなるほどにね」

「そうか」

そう言ったきり、ふたりは黙った。

「勘違いしないで、私は君を歓迎するよ」

「どうして俺なんかを歓迎するのか」

「だって君は私の友達じゃないか」

「変わった奴め」

「そんな変わった奴につきまとう君こそ”変わった奴”だね」

「好きでつきまとっている訳ではない」

「そうだったね、だって君は私の??だもんね」


薄暗い六畳半。

今日も白い壁紙はブルーライトを飽きずに反射している。


部屋にいるのは少女と死神。

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